「老人ホームに月40万円は高すぎ!」後見人の司法書士が住む場所まで口出し…報酬月89万円。後見制度が招く“家族の崩壊”【実例付きで解説】
後見をやめたい家族……吸い続ける後見人
法定後見制度を利用している人の多くが後悔しています。理由は、「家族が後見人になれなかった」「見ず知らずの後見人に虐げられる」「どこに行っても相談にのってもらえず八方ふさがり」などですが、その後にあらわれる症状は、「眠れなくなった」「食事がのどを通らない」「体重減少」「うつ」「誰も信用できなくなった」「こんなことなら死んでしまいたい」など重篤です。見ず知らずの人に財産を管理されるというのはそれほどのストレスになるのです。 海外でも同じような現象が見られます。スイスの報道機関であるSWIによると、後見人をつけられたくないとドイツに逃亡した家族がいます。後見人をつけられ、家族がバラバラにされるくらいなら死んだ方がましと考え、家族に手をかけ、その後刑務所で自死した人もいます。 アメリカの『パーフェクト・ケア』という映画では、裁判所が決めた偽善的後見人が、高齢者たちを「金のなる木」と呼び、暴利をむさぼる様子が描かれています。日本でも、『親のお金は誰のモノ』という映画で後見人問題が取り上げられ、『れむ』(小学館)という漫画では、国が作った成年後見制度が人のつながりを裂いていく様子が赤裸々に描かれています。後見される側からすれば、後見人は一度くらいついたら離れないヒル、すっぽん、吸血鬼にしか見えないのでしょう。 宮内 康二 一般社団法人 後見の杜 代表
宮内 康二
【関連記事】
- 「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
- 私、年収400万円なんですけど…“税務調査”が、30代・庶民のもとへやってきた理由。下された追徴課税に「血も涙もない」【税理士が解説】
- 年110万円以内は非課税のはずだが…愛する孫に毎年100万円の贈与を続けた82歳女性、税務調査で〈多額の追徴課税〉に「何かの間違いでは」【税理士が警告】
- 「親が亡くなったら、真っ先にコンビニへ走る」が新常識!相続手続きで困らないためにやるべき、たった一つのこと【税理士が解説】
- 税務調査官「残念ですが、認められません」…年金月30万円の80代夫婦、最愛の孫へ「毎年100万円」を贈与→まさかの事態に妻、絶句【税理士が警告】