小池都知事が定例会見7月9日(全文2完)新会派という選択肢があることに驚き
東京ならではの大会をどうつくるのか
産経新聞:産経新聞の大森です。よろしくお願いします。知事はかねて東京大会について、東京だから開催できたんだということを世界に示したいということをおっしゃってきました。今回、残念ながら無観客ということになってしまったわけですが、こういう中で知事としてはどういう、東京ならではの大会というのをどんな形でつくっていけるっていうふうにお考えでしょうか。 小池:無観客というのは、この間、東京においても、また他の都市においても、さらには世界においても、このところ無観客という協議が幾つか国際的な大会でも開かれてきたことは事実であります。アスリートにとりましては観客も大会の大きな役割を担っているものだと思いますので、その意味では無観客ということについてはこの間、それで行われた国際競技などもあったとはいえ、それは極めて異例なことになろうかと思います。 コロナがそもそも異例であって、この世界の様相はコロナによって大きく変わった。そういう中でオリンピックという大会を、国際的な大会を行っていくということは、いろいろ前例のないことばかりになろうかと思います。 一方で私自身、小学校だったですけれども、関西のほうで、テレビでアベベ選手が走り抜けるシーンをいまだに覚えているところでございます。今の放送技術などによって、いろいろな見せ方、いろんな楽しみ方、それを工夫しながら、ある意味東京だからできたんだよねというような技術も工夫しながらつくっていく、そういうある意味チャレンジだというふうにも考えております。 それが世界に、また今回は時差がある中で同時に配信をするということもございますので、テレビを通じてつながっていくということが世界の連帯感で、一体感、そういったことを醸し出す、それらの意味で初めての大会になるのではないかということであります。いろんな工夫をしていく必要があろうと思います。それはIOCもそういった方向でいろいろ準備もされておられますし、日本の組織委員会もそういった新しい形のオリンピックということの提唱ということも考えておられる。ぜひともこの無観客を超えて、世界70億人が観客だという、そのような大会につながっていければというふうに考えております。