”不倫問題”の瀬戸大也に水連が年内活動停止処分…「お詫びは水泳で努力」の誓いにもネット反応は冷ややか
日本水泳連盟は13日、臨時の常務理事会を開き、競泳の東京五輪日本代表内定選手で“不倫問題”に揺れる瀬戸大也(26)に対して3つの処分を下した。 (1)年内の活動停止(日本水連公式大会への出場、強化合宿、ISLを含む海外遠征への参加) (2)スポーツ振興基金助成金の2020年下半期の推薦停止 (3)今後の日本水連教育プログラム及び、JOCインテグリティ教育プログラム(基礎研修プログラム等)、他の受講を行う事 水連は12日に開いた倫理委員会に瀬戸を呼び、一連の騒動の事情聴取を行い、今回の不倫問題が「競技者資格規則」で定めている「スポーツマンシップ違反」「その他本連盟及び本連盟の加盟団体の名誉を著しく傷つけた」に抵触すると判断した。 「スポーツマンシップ」には、「善良な市民、健全な社会人としての品性を保ち、市民社会における水泳スポーツの地位の向上に寄与すること」とあり、今回の不倫問題は「健全な社会人としての品性」にひっかかった。 水連の処分は4段階あり(1) 戒告 口頭による注意を行い戒める(2)けん責 文書による注意を行い戒める(3)登録期間の停止 一定期間、本連盟の登録者としての資格を停止する有期の登録資格停止 1か月以上5年以下、無期の登録資格停止(4) 登録資格の剥奪 永久に本連盟の登録者としての資格を剥奪するーーで、今回は2番目に重い処分となった。 刑事罰を負う事件を起こしたわけではなかったが、社会的影響の大きい東京五輪内定選手がファンやスポンサーなど関係各位に与えたショックを重く受け止め、異例の今回の処分となった模様。活動停止期間が年内にとどめられた理由は、東京五輪に向けての調整期間を最低限、逆算したものと考えられる。 昨年の世界選手権の200m、400m個人メドレーで2冠を獲得したことで内定した東京五輪代表の座を剥奪されることはなかったが、参加を検討していた10月16日から約1か月間、ブダペストで行われるISL(国際リーグ)への出場と、12月の日本選手権の出場はできなくなった。また強化指定選手にJOCから支給される強化費などの助成金も断たれることになった。