ネット炎上のIOCバッハ会長「チャイニーズ」“言い間違い問題”が海外にまで波紋…「オリンピック級の失言」「消極的なホスト国を味方につけようとして恥を」
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が13日、都内で東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長と面会した。8日に来日したバッハ会長は3日間の隔離期間を終え、行動規制期間に入り、この日から動き始めたものだが、公開で行われた会談の中で、日本国民に安全を訴えるつもりが、「最も大事なのはチャイニーズピープル…」と、日本人を中国人と言い間違えた。すぐに「ジャパニーズピープルの安全安心です」と言い直したが、東京都に4度目の「緊急事態宣言」が発令される中、決して五輪歓迎ムードのない日本人の感情をさかなでするようなKY発言を繰り返してきたIOCトップの発言は、さらなる反感を買うことになった。SNS上では「開催国がどこでも儲けさえすればいいんだろ」「本音が見えた」「もう頭の中は次の北京冬季五輪か」などと大炎上。 この単なる言い間違いでは済まされない痛恨のミスは、海外にも波紋を広げ、海外メディアに取り上げられる事態となった。 英ガーディアン紙は電子版で「IOCのバッハ会長が、日本の人々を“チャイニーズピープル”と呼んだことで、東京2020大会の開催に消極的なホスト国を味方につけようとする試みは、恥ずかしいスタートとなった」と否定的に報じた。 同記事は、「東京に到着してから初めての公式コメントで、バッハ会長は、大会がコロナウイルスの超拡散イベントにならないよう、日本の国民を安心させようとしたが、会談の冒頭で『私たちの共通の目標は、安全で安心な大会』と述べ、『選手、代表団、そして何よりもチャイニーズピープル……ジャパニーズピープル、すべての人々のために』と話した」と、失言内容を詳細に伝えた。 さらに「この失言は、会場の通訳者が訳さなかったため、繰り返されることはなかったが、日本のメディアによる報道があり、ソーシャルメディアでの反発を招いた」としている。通訳は日本語で「中国の人々」と訳さなかったけれども、日本と中国を混同し、言い間違えた事実は、日本の多くのメディアによって伝えられ、SNS上でも日本語による反発や反応があったことを報じている。