東京五輪選手村は不安?!豪州五輪選手団は独自の新型コロナ感染予防対策で大会に臨む
豪州の五輪代表選手団が選手村内で東京五輪・パラリンピック組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)が定めた「プレーブック」を上回る独自の厳格な感染予防対策を敷く方針であることが明らかになった。ヤフースポーツの豪州版などの豪州メディアが伝えたもの。 大会組織委員会は、これまで12人のスタッフに新型コロナウイルスの陽性反応が出ていることを明らかにし、そのうち2人は東京都中央区晴海の選手村で勤務する大会組織委員会の職員と業務委託スタッフだった。しかも、濃厚接触者に指定された2人(陰性)と4人で会食していたことも判明し大会組織委員会が厳重注意したという。 大会関係者の感染予防対策のルールを定めた「プレーブック」の第3版がまったく守られていない証拠だが、それらの現状を問題視した豪州代表選手団は、新型コロナウイルスが選手村に入ってくることを想定して、独自の行動指針を定めた。 報道によると、豪州選手は、選手村内の体育館は使用せず、選手村内の豪州代表選手団本部の地下に独自のジムスペースを作り、医療従事者が感染防止のために使っている厳重なマスクを着け、ソーシャルディスタンスを常にキープすることを呼びかけている。 また豪州代表選手団は自国からも食料を持ち込んでいるが、選手村内の食堂をまったく利用せずに生活することはできない。そのため感染リスクの高い食堂ではできるだけ滞在時間を短くすることを心掛けるという。 豪州選手団の医務官、デービッド・ヒューズ氏は、「マスクを着用し、食堂に入り、食事を取り、できれば食堂から持ち帰るという手順を踏むことになります。私たちはリスクを抑えることのできる屋外にも食事の場所があることもわかっています。ですから、選手たちは持ち帰りの手順を踏んで屋外で食事をするか、ダイニングホールで食事をする場合は、できるだけ短時間で済むことを願っています」と述べている。 豪州選手団で2度のワクチンを打ち終えたメンバーは、95%から98%だという。