コロナ分科会後、尾身会長が会見(全文3完)高リスク者が打ち終われば見方が違ってくる
行政はそのぐらいの議論、苦労、汗をかくのは当たり前
だからこそ、下水なんかも本当はもっと研究を重ねてやったほうがいいですよね、しっかりとエビデンスが出て。で、われわれ今、ある、幾つかのエビデンスが出ている、それでそこはやったら論文になんかに出てると思いますけど、ともかくしっかりとした、ある。だけどこれはある程度、可能性があるんならやるべきで、しかもこれは、さっき言ったように副作用とかないわけ、副反応とか。で、たかだかそんな、お金なんか大したことないですよ。それで、関係者との、なんて言いますかね、連携とか、そういうのは大事ですけど。 だけど国民の、いろんな、これだけみんな苦労してるわけですから、関係者というか行政は、そのぐらいの議論、苦労、汗をかくのは当たり前なんじゃないのかっていうのがわれわれの思いです。水道局と、いろんな局とか、いろんなことがあって忙しいのはあれだけども、ともかく急いでやる必要があるということですね。 それから2つ目の質問は、この青年層でも感染が高い人たちをやったほうが有効じゃないかっていう。これは実はわれわれの間でもかなり議論はしました。で、この、つまり限られたワクチンをどううまく戦略的に使うということで、もう基本的には医療従事者、高齢者っていうのは決まって、基礎疾患、ここが決まってたわけですよね。それで、これからある程度余裕が出てきたときにどうするかという議論ですよね。 そのときに今、われわれ考えてたのは、さっきの大規模とか職域っていうのはスピードですよね、スピード。ですよね。接種率を上げるということで。もう1つは、さっき私が、リスクの高いというところありますね。これはだから普通に、順序立ててやるんじゃなくて、余裕があればそういうところにも集中的にやりましょうというような考え方をした。そういうふうなことで戦略的に。
リスクの高いところを集中的にやるほうが
で、地域のほうは、地方のものを東京にといって、それは2つたぶんそのときの議論で、われわれ、そのことを今回レコメンド、提言してないわけですよね。その理由は2つあったと思います。1つはもう自治体、ワクチンをやるともう言ってるわけですよね。そういう大きな社会の準備というかプロセスがある中に、言ったものをちょっとやめてくださいというようなことがなかなか難しいんじゃないのかということと、あとは公平感というのもありますよね。いわゆる心の問題で。それと同時にもう1つは、東京の、というか都会の人口は圧倒的に多いから、その人口の小さいものを少しこっちにシフトしてもそれほどインパクトがないというようなことも考えて、今回は、面白い考えでわれわれもずいぶん検討しましたけど、地方のものを都会に持ってくるというのは今回、あれには入ってない。それよりもむしろ、さっき言ったリスクの高いところに集中的にやるほうがというようなことで、今回、こういう提言になってる。いいですかね。はい。 司会:ほかに何かご質問ありますか。TBSラジオさん、お願いします。