写真家はなぜMacBook Pro(M4)に買い替え、どこに驚いたのか
■そのままの解像度でJPEG・最高画質に現像(3.95GB)
■長辺1800ピクセルでJPEG・画質50に現像(39.1MB)
6年落ちWindowsはおおむねM4の4~5倍近い時間がかかっている。低電力モードにもほぼダブルスコアで負けている。これはもうM4買いましたと喜んでいる場合ではなく、Windowsも早く買い替えろよと叱られるレベルである。 そんな今、僕は久しぶりの写真展を控えており、ちょうど展示作品のレタッチ作業を迎えるところだった。そこで6年落ちWindowsではなく、M4ですべての作業を行うことにした。使うソフトはAdobe Lighroom ClassicとAdobe Photoshop。これをクラウドベースのAdobe Lightroom CCにすれば、両方のマシンで作業を共有できる。ただ、使える機能が限定されるので、モニターが小さいことを承知のうえでM4+Classicで進めることにした。Windowsで使っている大型モニターを接続することも考えたのだが、せっかくならこの新しいモニターでやってみようと思ったのだ。 まずはモニターをキャリブレーション。使ったのは「i1 DISPLAY PRO」。Windows用のモニターと一緒に購入した旧製品で、M4には有償アップデートで使えるとのこと。39.99ドルを払ってアップデートし、モニターを測定。そのまま結果を反映させると、購入時より青みが強くなった。Macといえばモニターの色が正確=キャリブレーションをしなくてよい、と思われがちだが、比較的正しいというだけで、“吊るし”で売られている状態が正確という保証はない。一方で、キャリブレーションをすればOKというものでもなく、肝心なのは最終的に仕上げる写真が自分の意図と合致していること。プリントで仕上げるのであれば、プリンターとモニターが合っていることが重要なのだ。キャリブレーション後にプリンターであれこれ印刷してみたが、ほぼ意図した通りに出力できた。実際には用紙でも変わってくるので、展示用のプリントであればあとはテストで追い込むことになる。