ビットコイン、ヘッド・アンド・ショルダー形成の可能性──7万5000ドルに下落か
11月初旬から50%以上上昇した後ビットコイン(BTC)はチャートパターンを形成しつつあるようだ。このパターンが完成すれば、価格が7万ドル(約1085万円、1ドル155円換算)台半ばに戻る可能性がある。 11月下旬以降のビットコインの価格動向は、強気から弱気へのトレンド転換の前兆である「ヘッド・アンド・ショルダー」(人間の頭と両肩に見立てたチャートパターン)に発展している。10万ドルの大台を突破する最初の試みは11月に失敗したが、これが最初のショルダー(肩)を形成した。 その後、12月後半に10万8000ドル超えの史上最高値から9万2000ドルへの急激な反落が続き、これがヘッド(頭)となった。一方、9万7000ドル近くまでの5%の下落は、右のショルダー(肩)の形成を示唆している。 売り圧力が続き、価格が「ネックライン」(2つの肩の谷を結ぶ水平トレンドライン)を下回れば、ヘッド・アンド・ショルダーの弱気反転パターンが確認されることになる。本記事執筆時点で、このネックラインのサポートは9万1500ドル付近にあった。 この水準をブレイクすると、約7万5000ドルに向けた下落の道が開かれる可能性がある。この数値は、メジャードムーブの手法を用いて決定されたものだ。この手法では、ヘッドの最高点からネックラインまでの垂直距離を測定し、その距離をネックラインの価格から差し引いて下落目標を算出する。 テクニカル分析では、トレーダーは将来の価格動向を予測するためにチャートの価格パターンを調べる。しかし、こうしたパータンで取引する際には注意が必要だ。パターンが失敗し、トレーダーが市場のトレンドとは逆方向のポジションを持ってしまう可能性があるためだ。 |翻訳・編集:林理南|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin’s Potential 'Head and Shoulders' Pattern Points to a Sell-Off to $75K: Godbole
CoinDesk Japan 編集部