三日坊主のダイエッターにおすすめの、ちょっとリッチなスマートウォッチ「Amazfit T-Rex 3」レビュー
痩せることにした。ここ10年くらいで、10kgは軽く太ったと思う。そしてここ10年「まぁその気になればすぐ痩せられるし」と根拠のない自身をぶら下げて生きてきた。 【グラフ】9136人に聞いた!現在スマートウォッチを利用している人の割合は?主にどんなことに使っているのか? そろそろ現実を見なくてはならない。しかし、学生時代スポーツに打ち込んだ体や精神はすでにサビ朽ち果てている。ただ漠然とランニングを始めるのでは、すぐに辞めてしまうに違いない。だてに10年太り続けていない。自分のことはもう、わかっているのだ。 ということで、お金を使って自分を奮い立たせてみる。先にコストを払えば、取り返そうと必死になる性分だ。というわけで、NIKE・ジョーダンブランドのジャージを上下セット(2万円弱)で購入した。そして、スマートウォッチも使ってみることにした。 それが「Amazfit T-Rex 3」だ(3万9900円)。
“冒険”にも使えるタフなスマートウォッチ。タウンユースには、正直オーバースペックだが…?
Amazfit T-Rex 3は、メーカーが“冒険のための設計”と掲げているとおり、かなりタフな仕様の1本だ。約70度の耐熱性、約-30度の耐寒性、約100mの耐水性、約45mのフリーダイビング認証取得。また、ケースはステンレススチール、風防はゴリラガラスと、高級腕時計な仕様を採用している。 激しく運動して大汗をかいたら、公園でサッと洗うなんてことも可能だ。 はっきり言って、タウンユース、強いては私のような軽いアクティビティにはオーバースペックである。しかし、オーバーしてこその「スペック」だと強調したい。高級時計と同じだ。 ロレックス・サブマリーナの300m防水を誰が活用しているのか。パーペチュアルカレンダーに本当に数百万円の価値があるのか。そういうことだ(?)。 スペックとは語り代だ。語れる要素が多いほど、モノとしての価値は高いし愛着も湧く。 とはいえ、シンプルにAmazfit T-Rex 3の機能性が役に立つシーンも多い。たとえば2000ニトの輝度を保つディスプレイ。日中のランニングで太陽光が強くても、視認性はしっかり担保される。ナイトディスプレイ機能も備え、データが明るい赤、緑、またはオレンジで表示されるため、暗い環境でも読みやすい。信号待ちの小休止、あるいはランニング中にふと腕元に目をやって確認することが多いスマートウォッチだからこそ、視認性は重要だ。ちなみに、最新のiPhone 16の屋外でのピーク輝度が同じく2000ニトである。 また、2mm厚までの手袋をしていてもタッチ操作できる「グローブモード」も素晴らしい。 Amazfit T-Rex 3は地図としても使用できるのだが、優れたGPS性能によるルート案内やオフラインマップへの対応、そして最大27日間も持続するバッテリーは頼れる。筆者の場合ランニング用として使っており、毎日装着するわけではないからこそ、タフなバッテリーの恩恵は大きい。時間を見つけて、さぁ走ろう!というときにバッテリー切れでは困ってしまう。