通天閣に「朝が来る」 中間展望台の「明けない夜はない」メッセージ12日で掲示終了へ 3年にわたり新世界を勇気づける
今回の掲出終了に、高井社長は「経年劣化でヨレヨレになった掲出文字を見ながら思いしてみると、通天閣が休業してしまうと周辺地域も全て休業だと思われるから『最後の最後まで営業して欲しい』との地元店主のみなさんの声を胸に挑んだ緊急事態宣言が発出された2020年4月7日。昨日まで営業していた店は閉じられ、歩く人さえいない、何の声も聴こえない、街はゴーストタウンに一変していました」と当時を振り返る。 また「通天閣の下で最後の最後まで営業し役割りを果たしたとの実感と明日から通天閣を休業するとの決断で涙しました。新型コロナウイルスの脅威に人類の無力感を感じながらも涙の向こうに見上げた通天閣。『泣いたらアカン』こんな状況下だからこそ通天閣から何か発信出来る事は無いのか? 日ごろ応援してくれている街の皆さんにメッセージを届けたいとの思いで『明けない夜はない マスクの下は笑顔で!』を掲出させて頂きました。『明日への希望になった』『笑顔で頑張ります』など、掲出期間中に沢山のお声を日々頂き本当に掲出して良かったと思ってます」と笑顔で話していた。
2020年の緊急事態宣言発出から約3年。現在は、全国旅行支援策やインバウンドの入国規制緩和策などの効果もあり、一時期はゴーストタウンと化していた通天閣も人の活気であふれている。 高井社長は「マスクの着用は個人の判断に委ねることになりましたが新型コロナウイルス感染症対策には気を緩める事なく、今までもこれからも街のランドマークとしての役割りを精一杯果たしていきたいと思っております」と意気込みを述べていた。