最後の点灯は「晴れのち曇」通天閣・光の天気予報 31日で43年の歴史に幕
大阪を代表する観光スポットの通天閣(大阪市浪速区)は、8月1日から13か月間にわたり、ネオンなどのリニューアル工事に入り、来年9月1日までライトアップを休止する。今回の工事に伴い、長年地域に親しまれてきた通天閣「光の天気予報」は31日夜の点灯をもって終了することとなり、新世界では記念に撮影を行う人の姿が多くみられた。 【動画】最後の点灯は「晴れのち曇」通天閣・光の天気予報 43年の歴史に幕
通天閣観光によると、光の天気予報は1979年4月28日に点灯を開始した。 光の天気予報の色は、晴れは「白」、曇りは「オレンジ」、雨は「青」、雪は「ピンク」といった色で分けられている。 31日午後7時に点灯が開始され、最後の予報の点灯は上段が白、下段がオレンジで「晴れのち曇」だった。 点灯は同日午後10時までで、それをもって、光の天気予報は約43年の歴史に幕を閉じる。 日立製作所の広告部分などは、8月1日から13か月間にわたりリニューアル工事が行われ、来年9月に新たなネオンなどが披露される予定となっている。ネオンは消灯する形となるが、通天閣は通常通り営業を行う。
新世界周辺には、点灯時刻に合わせ、カメラを手にした多くの人が訪れ、通天閣のネオンを撮影していた。通行人らからは「ニュースでみたけど、天気予報が最後らしい」という声も聞かれ、記念撮影をするカップルの姿もあった。
そして31日午後10時。ついに消灯の時を迎えた。通天閣のネオンの管理などを行う大阪クロードの岡本英明さんは「広告の部分はプログラミングで時間が来たら消えますが、ひとつだけ消灯するのに手作業の操作が必要なものがある」と話す。
その操作が必要なものとは、通天閣のLEDビジョンに映し出されていた2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のこと。 岡本さんは通天閣の近くでノートパソコンを開き、ネオン消灯と同時に遠隔操作で無事にミャクミャクの画像も消灯させた。