強盗が嫌がる《4つの対策》。ひとり暮らしなら「〈ひとり〉と思わせない工夫」も。新紙幣交換詐欺、ディープフェイクなど、新しい手口も次々と
高齢者を狙った強盗や投資詐欺などのニュースが話題になる昨今、いつ自分が標的になるかわかりません。狙われない、被害にあわないために、日頃から準備できることを伝授します(構成=村瀬素子 イラスト=高橋ポルチーナ) 【表】ひとり暮らし女性こそ、心得たい「防犯10ヵ条」 * * * * * * * ◆強盗がイヤがる4つの対策を徹底 詐欺と同じくらい、シニア女性、特にひとり暮らしの人にとって怖いのが強盗だと思います。 近年の強盗には大きく分けて2タイプあり、1つは特殊詐欺と同じく組織化され、指示役、実行役など役割を分担して犯行に及ぶパターンです。実行役は、闇バイトで集められた、いわば素人。もう1つは、経済的に困窮している人が、日銭欲しさに民家に侵入するケースです。 昨今は未成年や外国人が犯罪に加わることも増え、手口が稚拙で凶悪化する傾向にあります。「うちは田舎の古い家だし、お金もないから大丈夫」といったのんびりした感覚でいると、危険を回避できません。 地方では、鍵をかけず戸を開けっ放しのお宅も多く見受けられます。「ご近所もみんなそうだから」とおっしゃいますが、近頃は人口の少ない山間部を狙う事件が多発しており、油断は禁物。戸締まりは防犯の基本です。夜、窓を開けて寝るのも危険。窓やベランダからも侵入されます。マンションの高層階であっても必ず施錠をしましょう。 ひとり暮らしの人は、〈ひとり〉と思わせない工夫も大切。表札は名字のみ。あるいは別居する家族の名も連名でのせる。男ものの靴を見える場所に置くなど、〈複数で暮らしているアピール〉をするとよいでしょう。 なお、防犯の観点から言うと、個人情報をさらすSNSの投稿は危険がいっぱい。 「近所のカフェです」と位置情報がついた写真をアップすると、自宅を特定されるリスクがあります。「沖縄にいます」といった旅行の投稿は、今わが家は留守です、と犯罪者に教えているようなもの。投稿する場合は、帰宅後に過去形で伝えましょう。
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