強盗が嫌がる《4つの対策》。ひとり暮らしなら「〈ひとり〉と思わせない工夫」も。新紙幣交換詐欺、ディープフェイクなど、新しい手口も次々と
また、空き巣や強盗犯に狙われないためには、「この家、侵入しにくそう」と思わせることが一番です。犯罪者は、事前に下見をします。彼らが敬遠するのは、手入れが行き届いた家。 庭がきれいに整えられ、ゴミや枯れ葉が落ちていない。そういう整った家は、スキがなく、セキュリティがしっかりしているという印象を与えるのです。 加えて、犯罪者の侵入を防ぐには、「泥棒が嫌う4つのこと」を強化するのが効果的。それは「音」「光」「時間」「人の目」です。 犯罪者の心理としては、目撃されたくない、さっさとお金をとって逃げたい、です。それを阻むのが音と光。具体的な方法としては、窓を開けたら音が鳴る防犯アラームや防犯ブザーを設置する、玄関などに人感センサー付きのライトを取り付けるのもよいでしょう。 実は、侵入する時間が5分を超えると、約7割の犯罪者が諦めるというデータがあります。簡単に侵入できないように、ドアに補助錠を取り付ける、防犯フィルムで窓ガラスを強化するようにしましょう。 そして彼らが警戒するのが人の目です。インターホンカメラや防犯カメラの設置が有効ですが、ダミーのカメラや「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼るだけでも効果があります。 こうした対策は泥棒に「防犯意識が高い家」とアピールすることにもなり、狙われる確率を下げるのです。ただし残念ながら、空き巣強盗を100%防ぐことはできません。 ですから万一の事態に備え、私がおすすめしているのが、「捨て金」を用意すること。侵入した際に何も盗むものがないと、腹いせに放火したり、危害を加えたりする犯罪者もいます。被害を最小限に食い止めるため、5000円から3万円程度の現金を、物色されやすい引き出しなどに入れておくのです。 そして強盗と鉢合わせしたら、命を守ることを最優先にしてください。スマホを持って屋外やトイレに逃げ、通報して警察の到着を待ちましょう。
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