【更年期のセルフケア】乾いて硬くなる外陰部の保湿には、この植物油だけで良い。 老けないための「更年期から始めるシニアケア」
◆外陰部の保湿に使うのはシンプルな植物油 「私は、こと外陰部の保湿、デリケートゾーンの保湿には、シンプルに『植物油』をおすすめしたいと思います。乳化剤も必要なく、水を使っていないので腐りません。防腐剤も必要ありません。『Less is more』です。オイルの欠点である『酸化』に強い、安定性の良いオイルを選ぶことが大事ですが、外陰部に必要な『保湿』『硬くしない』『守る』ということを目的にオイルにたどりつきました」
◆オイルには、エモリエント効果がある 「オイルには、皮膚、粘膜に保護膜を作ることで、柔軟性を保ち、乾燥やひび割れから守る働きがあります。柔らかくしてくれる、『エモリエント効果』がオイルの身上です。これはとても大事なことだと思います」 ◆ショーツを履く前に外陰部に広くひと塗り。尿道口~肛門まで 「ご自分の外陰部を見たり、どうなっているのか、よく触れたことがない方もいらっしゃるでしょう。 お手入れなど、今まで何もしてこなかった方がほとんどだと思います。それでもこれくらいはできるでしょう! まずはオイルをワンプッシュ手のひらに取り、尿道口から肛門まで、広くひと塗り。擦らずに軽く馴染ませましょう。肛門もお忘れなく。マッサージも良いですが、まずは、欲張らず、お風呂上がりに『塗る』習慣をつけましょう」
外陰部に、私の一番のおすすめ植物油は、ホホバ(jojoba)油。
「アメリカ南西部からメキシコ北部の乾燥地帯で採取されてきたホホバの実は、形がコーヒー豆によく似ています。この実から黄金色のオイルを採取します。実は、正確にいうとオイルではなくて『ワックスエステル』と呼ばれる、液体ワックス、液体のロウなのです。 歴史のある植物で、先住民族たちを日焼けや乾燥から守り、傷の治療にも使ってきた植物です。刺激が少なく、皮膚への浸透もよく、ひび割れや赤ちゃんのおむつかぶれなどにも使われます。安定性がよく、酸化しにくいのが特徴です。高温高熱にも強く、しかも通常の室内で固まることもありません。 ワックスエステルは、私達、人の肌や毛髪、角膜など表層に存在し、外的ストレスから表層を守っている成分です。ベタつかず、さらりとして、色はやや黄色ですが、匂いもほとんどなく、外陰部のケアに最適なオイルと思います。質の良い、出元の確かなホホバ油を選び、まずはそれだけでお使いください」