【更年期のセルフケア】乾いて硬くなる外陰部の保湿には、この植物油だけで良い。 老けないための「更年期から始めるシニアケア」
左は日本の会社「サンナチュラルズ」のプレミアムホホバ。世界で最も歴史あるアリゾナのホホバ農園のK E I K O種という品種を採用。無香料。 右は、43年の歴史あるイギリスのブランド「ニールズヤードレメディーズ」のホホバ油。イギリスのオーガニック認証を取得。サラリとしていて使いやすい。無香料
◆こんな植物油もおすすめ。アフリカのシアバター 「アフリカの人達を乾燥や荒れから助けてきたシアの木の実から搾油されるシアバターも安定性がよく、外陰部の保湿におすすめです。肌を柔らかく保ってくれます。ただし、融点が高く、少し寒いとバターのように固まってしまい、少々、使いづらいのが欠点です。使う時には、まさにバターのようにカットして、手のひらで溶かしてから使ってください」
シンプルがもたらす恩恵は多い
「前回のコラムで書かせていただきました。外陰部は専用のもので優しく洗うこと。 そして、お風呂やシャワーを出たら、ショーツを履く前にオイルを塗る。これだけです!ホホバやシアバターでしたら、ほとんど色も付きませんし、水が入っていないので、ショーツを濡らし、冷やっとすることもありません」 ◆それでも乾燥や刺激が気になるなら、局所のホルモン補充もおすすめ。 「基本のシンプルオイルケアはそのままでお続けください。焦って、あれやこれやとしないことです。その代わり、産婦人科での治療も上手に利用してください。 乾燥や刺激の大元は、女性ホルモンの減少です。外陰部や膣の乾燥、萎縮予防を目的に、膣周りだけに効かせる女性ホルモンがあります。 『エストリール』または『ホーリン』という販売名、お薬名で呼ばれる穏やかな女性ホルモンの膣剤です。とてもポピュラーなもので、たくさんの女性が利用しています。ご高齢の方も利用しています。ご病気で、全身の女性ホルモン補充ができない方でも、使うことができます。薬価も安く、家計も圧迫しません!処方薬ですので、診察して出してもらってくださいね。 女性ホルモンが配合されたクリーム状の薬もあります。本日のオイルのように、家でするセルフケアにプラスして、産婦人科の治療というのもとても有益です。自分のためになることを総動員するのです。とにかく、今後は、老年期に向けて、今からコンディションよくしておくことが大切です」