「命が助かるのは五分五分」と言われたガリガリの元保護猫…家族を癒やし続けて14年、高齢猫となった今も変わらぬ優しさ
元保護猫の男の子「ぎん」くんが、X(旧Twitter)ユーザー・ぎんちゃんのママさん(@gintyannomama)のおうちの庭に現れたのは、2010年8月のことでした。 【写真】 生死をさまよった猫は…ふわもふの「ハンサム猫」になりました 「庭にガリガリに痩せた猫が現れました。『ニャア』と声をかけると、『ニャオン』と返事をしてくれたのです。人間に慣れている様子だったので、もともと飼い猫だったのではないかと思いました」 飼い主さんは、保健所などに連絡をして飼い主を探しましたが、見つけることはできませんでした。ボロボロの状態だったぎんくんを放っておけず、飼い主さんは保護を決断。 こうして、ぎんくんは新しい家族として迎え入れられました。
命の危機を乗り越えたぎんくん
保護されたぎんくんは、元気に見えましたが、ある日突然、嘔吐し動けなくなってしまいました。すぐに動物病院へ連れて行くと、足の爪が折れて腐っていること、さらに腎臓の状態も良くないことがわかったのです。 「主治医からは『命が助かる見込みは五分五分』と言われましたが、それでも何とか一命を取り留めました。そのときは本当にホッとしたのを覚えています。同時に、治療費の負担が大きく、動物を迎えることには責任が伴うのだと強く感じました」 入院中、ぎんくんは懸命に治療に耐えたといいます。その後、少しずつ体調は回復していきました。
ぎんくんは家族の癒やしに
飼い主さんには、忘れられない思い出があります。 「子どもが体調を崩して寝込んでいるとき、ぎんくんが枕元に虫を持ってきて、励まそうとしてくれたのです。急いで虫を捨てると、再び別の虫を持ってきてくれました(笑)」 ぎんくんの愛らしい行動に、家族は何度も癒やされました。 また、ぎんくんは新たにお迎えした子猫にも優しく接し、飼い主の膝の上を譲ることも。飼い主さんは、その優しさに感謝しているといいます。 「主治医からも、ぎんくんは穏やかな性格だと言われています。自分が膝上に乗ってくつろいでいても、ほかの猫に譲ってあげるほど優しい子です」