2024年10月現在、脚本家・生方美久は段ボール前で原稿を書いている
スケジュール管理がむずい。この時期はこれの企画開発で、あの時期はあれの執筆で……と計算してスケジュールを埋めているはずが、そもそもすべてが予定通りに進むわけがないので、あーーーーーーーーーーーーーーーーってなる。マイメロちゃんになれない。幼少期に人間関係への苦手意識が生まれて以降「自分は全人類から嫌われている」というベースの思考を持って生きているので、「一緒にお仕事しませんか?」と声をかけてもらえるとすごくうれしいし、視聴者の方から温かい言葉をもらうと、なんとしてもまた書こうと思える。だから仕事を受けてしまうんですね。で、キャパオーバー。ここ数日は引っ越しの準備と執筆と打ち合わせがごちゃ混ぜの日々です。2ヵ月くらい前に「この時期なら落ち着いて引っ越しできそう☆」と思って計画を立てたんですけどね。なんということでしょう。今わたしはアート引越センターのダンボールを机にしてこれを書いています。落ち着くなぁ。 生方美久(うぶかたみく) 1993年、群馬県出身。大学卒業後、医療機関で助産師、看護師として働きながら、2018年春ごろから独学で脚本を執筆。’23年10月期の連続ドラマ「いちばんすきな花」、’24年7月期の連続ドラマ「海のはじまり」全話脚本を担当。 TEXT=生方美久
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