スズキ「フロンクス」とホンダ「WR-V」インド生産のコンパクトSUV。買うならどちらがおすすめ?違いは?
一方、WR-Vのボディカラーはモノトーンのみの全5色を設定。こちらもイルミナスレッド・メタリックなど一部のカラーは価格増となるが、税込み価格は3万8500円のアップにとどめている。例えば、最上級グレードZ+の特別カラーを選んでも、税込み価格は「248万9300円+3万8500円=252万7800円」。装備などを抑えているぶん、最上級グレードでも比較的手頃な価格で買えることに魅力を感じる人は多いだろう。
■装備と価格、どちらを優先するか WR-Vの装備は、フロンクスと比べると充実度こそ劣るが、必要十分であることは確かだ。そのぶん、安く手に入るなら納得できるし、満足感も高い。例えば、子育て世代など、比較的クルマにお金をかけにくい若いユーザー層にはありがたいポイントだろう。 一方、フロンクスは、子どもが独立したシニア層など、よりクルマにお金をかけられ、充実の装備を求めるユーザー向きではないだろうか。また、フロンクスの場合、先述のとおり、6速ATとパドルシフトを駆使したスポーティな走りも魅力だ。若い頃にスポーツカーを乗りまわしていたような、昔からのクルマ好きなどからも支持を受けそうだ。
いずれにしろ、2024年に登場したインド生産の新型2モデルが、熾烈なシェア争いを展開するコンパクトSUV市場で、今後どのようなインパクトを与えるのかが興味深い。
平塚 直樹 :ライター&エディター