スズキ「フロンクス」とホンダ「WR-V」インド生産のコンパクトSUV。買うならどちらがおすすめ?違いは?
また、荷室容量も、WR-Vはセカンドシートを使用する5名乗車時で458Lを確保。21インチと25インチのスーツケースが2個ずつ載せられるほか、6:4分割式セカンドシートの背もたれを前に倒せば、27インチの自転車を積載することも可能だ。 一方のフロンクスは、荷室をさまざまなスタイルにアレンジできるラゲッジボードを採用。荷室を2段階に分割できるため、例えば、アウトドアで汚れた衣服などを下段、それ以外の荷物を上段に載せるなど、用途に応じた工夫ができる。ただし、荷室容量は、5名乗車時210L(ラゲッジボード撤去時で290L)とWR-Vの半分以下。WR-Vのように、27インチサイズの自転車などの積載も難しいだろう。より大型や多量の荷物を積載できるという点では、WR-Vに軍配が上がる。
■シートポジションや乗った印象も違う 両モデルのドライビングポジションだが、WR-Vはヒップポイントが高く、SUV的な感覚が強い。対するフロンクスは、セダン的でスポーティな着座姿勢となる。前方視界も、WR-Vは高い位置から見下ろす形になり、広々と開放的な印象だ。対するフロンクスは、低いルーフ位置などもあり、WR-Vと比べるとやや狭い印象。どちらかといえば、スポーツカーに近い視界だといえる。 ただし、WR-Vは、フロントボンネットの左右にある大きめの膨らみが視界に入るため、車体が実際のサイズよりも大きく、ワイドに見える。人によっては、狭い路地などで運転のしにくさを感じるかもしれない。その点、よりコンパクトSUVらしい車幅感覚でドライブできるのはフロンクスのほうだ。
パワートレインは、前述のとおり、どちらも1.5Lエンジンを搭載するが、スペックなどには違いがある。 どちらも水冷直列4気筒エンジンながら、排気量はWR-Vが1496ccなのに対し、フロンクスはやや少ない1460cc。そのぶん、パワーなどはWR-Vのほうが多少高く、最高出力87kW(118PS)/6600rpm、最大トルク142N・m(14.5kgf・m)/4300rpmを発揮する。一方、フロンクスは、2WD車で最高出力74kW(101PS)/6000rpm、最大トルク135N・m(13.8kgf・m)/4400rpm、4WD車は最高出力73kW(99PS)/6000rpm、最大トルク134N・m(13.7kgf・m)/4400rpmだ。