小池都知事が定例会見7月2日(全文1)たとえ倒れても全力で取り組みたい
ロンドン五輪ではテレワークや休暇などを行った企業が80%
こちらにありますユニークなポスターなんですが、これは2012年のロンドン大会のときに、ロンドン市内、ロンドン市ほかで、あちこちで張られたポスターになっているわけですね。一番左の馬に乗っているポスターがありますけれども、これは早めに旅行の、つまりロンドンから出て旅行を楽しむ予約をしましょう。その上のところで男の人がうわーって走っている、これは時差通勤をしましょうという、そういうポスター。その下はテレワークをしましょうというポスターになっているわけであります。期間中の混雑の緩和ということで、これらの方法を国民、市民に周知をして、そして行動変容や時差通勤、テレワークを呼び掛けたという、そのポスターそのものなんですね。 これは私が知事になっていろんな国の方々が都庁をご訪問いただくんですが、今のイギリスの首相でいらっしゃる、ボリス・ジョンソンさんが実は2012年のときのロンドン大会のロンドン市長だったわけです。そのときのエピソードとしてこれを紹介してくださって、ロンドンオリンピックではテレワークや休暇などを行った企業が80%だった。そして行動を変容させた住民や従業員というのが77%に上った。そして集荷、配送の時間を変更した企業が約72%になったんですよと。これこそが私たちのロンドン大会のレガシーなんだということを、ボリス・ジョンソンさんは本当に胸を張っておっしゃっていたということなんです。 要は、そのあと、2016年、リオ大会がありました。こちらも自動車のレーンをファーストレーンにしたり、いろんな工夫をしている。だからどこの都市であれ、大会を開催する都市というのはこういう工夫をするものなんです。
大会中は物流も交通量も減る
そして高速料金などの夜と昼の時間の料金を変えてみたり、それから港ですね。次の、あるのかな。港、これ新聞そのものなんですけど。これは東京港。東京港の深夜ゲートオープンを実施しますというのも、これも東京大会中の船荷が降ろされますと、それがトラックに移されて、トラックがまた渋滞を起こす可能性があるので、その分、時間帯を延ばすことによって緩和するという。これも何年も掛けて準備をしてきたものであります。もっと言えば、船主さんにはいろんな輸入、輸出をする際には、これもう1年延期されている大会ですが、そのことも考えながら、そしてどこから輸入するかによって日数変わりますけれども、それらも計算に入れて、そして輸出入、商社の皆さん、ご協力ください、そんなこともやってきました。 それから都内における工事ですね。公共工事や、また普通の工事なども、この期間はぜひともほかのところに回してください。いろいろ事業者の皆さま方からもご要望をいただきましたけども。そういった形でやってきているということを、あらためてお伝えしておきたいと思います。といいますのも、このオリ・パラ大会について部分部分は伝わるんですけれども、全体像がまた伝わってないがために、あれが大丈夫か、ここが大丈夫かという、そこのところの情報が十分行き渡っていないのではないかなと懸念をしているところであります。 東京として、2020TDM推進プロジェクトとして、企業向けに、また、個々人向けにいろんなお願いもしてきているわけであります。こうした取り組みによって大会を開催する。もし何もこれらの措置をしなければ、大会時には約1割増加すると見込まれています交通量ですが、都心部では30%、約3割。東京圏域、これで10%、首都高で最大30%減をする、減らすということを目指しております。よって、この大会期間中はむしろ物流にしても交通量にしても減るという、そういう設計になっているという話です。 ただ、じゃあ人流はどうなのということですけれども、コロナ禍で通常75万人の、一番左ですけれども、観光・出張者がおられるわけですけれども、これがコロナの影響を受けまして約3分の1に現在もうすでに減っている、落ち込んでいるわけです。それから、海外から今回この大会に来られる方々が14万人ということを見込まれていたのをぐーっと減らして、海外からの大会を見に来る方々っていうのも、これを受けなくしましたよね。それからオリンピックの関係者の方々も、これも減らしました。14万人が来るはずだったのが4万人に減って、約3分の1にすでに減っているということです。