小池都知事が定例会見7月2日(全文1)たとえ倒れても全力で取り組みたい
若者、中高年層に的を当てた対策を強化
また変異株でありますけれども、これまでの501Y、これが主体でございましたけれども、より感染力の強いという、いわゆるデルタ株、インド株。この割合が増加をしているということから十分な警戒が必要。まだこのデルタ株についてよく分かっていないということも実際あるわけであります。 そしてこの感染の増加は結果として医療提供体制の逼迫につながる恐れがあるということで、6月29日、私、そのときは入院しておりましたけれども、危機管理対策会議を開催しております。そこでこちらにあります、5つの緊急重点対策をまとめておりますのであらためてお伝えします。 まず第1に若者、中高年層に的を当てた対策の強化であります。高齢者、やはりワクチンの接種が進んでいることも影響しているかと、好影響を与えているかとも考えられますけれども、やはり若者、中高年層、ここに的を当てていくということが、新規の陽性者を増やさない、そしてまたそこからの感染を増やさないということにつながる。 そして2番目、もう皆さんにご苦労いただいている飲食店の感染防止対策の強化であります。常々申し上げておりますように、東京にはおびただしい飲食店があるわけでございますが、そのうち98%のお店はご協力いただいていて、そうでない2%が、残念ながら逆にそこに人が集まっていると。人が集まっているよというまた報道もある、そこにまたさらに人が集まるという、こういう流れがずっと続いてきていること。ここは強化していかなければなりません。さまざま、国とも連携を取りながら、この対策を強化してまいります。
医療従事者はほぼ100%が1回目の接種を終了
3番目に職場での取り組み強化とありますが、これは最近の陽性者が出ている事例で、職場がまた増えてきているという傾向。それから人流の抑制策。これは後ほど少し話します。そしてワクチンの接種が猛烈な勢いで進んでいるということを先ほども申し上げました。よって夜間の人流の抑制、そして感染の防止対策の決定、それを測りながらワクチンの接種を全力で進めていくという、これが作戦ということになろうかと思います。 このワクチン接種でありますけれども、東京の最新の状況をお伝えしておきます。医療従事者、約50万人、ほぼ100%、1回目の接種を終えておられます。100%です。そのうちの44万人、つまり89%の方が2回目の接種も終えておられるという状況であります。それから高齢者は東京都内では311万人でありますけれども、そのうちの193万人、62%の方が1回目の接種を終えまして、90万人、29%の方が2回目の接種を終えているという状況になっております。 そして6月21日から企業、大学などにおける職域の接種が開始をされております。そして都でも大規模接種会場の設置を進めているわけでございますが、あすまで築地での接種は、大規模な接種会場を開いておりまして、あすが一区切りになって、そこで1回の接種が終わった方々、今度は週明けの6日、月曜日から今度は代々木が会場になりまして、そちらで2回目の接種が始まります。 それからすでに開設しておりますのが、都庁の北と南の展望室でありますけれども、それに加えて今後、開設予定をしておりますのが、立川の地域防災センターと多摩総合医療センター、ここで多摩の地域がカバーできる。さらには大学との連携と都民の安全・安心を守って都民生活を支える感染リスクの高い方を対象にしてワクチン接種の加速化を図ってまいります。 さて、次にオリンピック絡みになるんですが、これも人流に関係いたします。あらためて人流については、私ども東京都では長年において、2020大会の人流、物流、これらをどのようにして、また交通量そのものですね、どのようにスムーズに動かすかと。オリンピックのような大規模なスポーツ大会、国際的なスポーツ大会を開くに当たっては、さまざまな人流、物流、交通量の抑制などなど、いろんな工夫を凝らすのは、これはコロナがあろうがなかろうが、大会を開催する都市では一様に行っているものであります。安全でスムーズな大会を開催するための政策として、テレワークの徹底や市内への車の流入を抑制するなど、こういうのをパッケージで進めるんですね。