自民総裁選 所見発表演説会(全文1)再エネ100%も絵空事ではない
東アジアの不都合な現実に直面
安倍政権で外務大臣を2年、防衛大臣を1年やらせていただきました。東アジアの不都合な現実というものと常に直面をしてまいりました。このコロナ禍で国際秩序が分断されようとしています。片方には自由主義、民主主義、法の支配、あるいは基本的人権といった共通の価値観を大切にしていこうという国々があります。反対側には、独裁、監視社会を進めていこうというグループがあります。今、国際秩序が分断されようとしている中で、私たちは志を同じくする、価値観を共有する、そういう国々としっかりと連携をして、私たちが大切に思っている価値観をしっかりと守っていく、そういうことをやらなければいけない。それが日本外交の1つの柱だと思っています。 そして、もう1つ、日本はG7の中で、唯一キリスト教文明を背景にした民主主義ではありません。ほかの欧米の国々とはそこのところの立ち位置が違っています。私は外務大臣時代、G7でも、いろんな会議でも、日本だけでなく、アジア、中近東やアフリカの声をなるべく代弁できるような努力をしてきたつもりであります。いろんな国が民主主義を目指している。自由がいいと思っている。しかし、全ての国が同じペースで歩んでいくことはできません。よちよち歩きの国もいます。どちらかといえば、欧米は早く歩け、走れ、そう言いがちですけども、国によって歩みはさまざまです。 日本はよちよち歩きでも同じ方向を向いて歩みを進めようという国にしっかりと寄り添って、一緒に歩いていくよ、それができるのが日本だと思います。それが日本外交のもう1つの柱なんだと思っています。
今、日本は立ちすくんでいる
私がこの国のリーダーとしてやりたいこと。本当にやりたいことがある。これができたらいいな、こんなことができたら幸せだな、でもなんとなく、そうはいかないよね。そう思っている人が多いのではないかと思っています。なんとなく今、日本は立ちすくんでいる。ほかの国が日本をどんどん追い越そうとしている。だけど、本当は手を伸ばしたらそれつかめるんだよ。それを国のリーダーとしてやってみたい。 例えば、行政の文書から認め印をなくす、あるいはワクチンを1日100万回打ってみる。いやいや、それは言うのは簡単だけど、そんな簡単なものじゃないよね、そうはいかないよね、そう言われました。だけど、やってみたら、はんこを99%なくなりました。ワクチン、100万回、今でもコンスタントに打っています。やればできる。欲しいものがあったら、これができたらいいよねというものがあったら、手を伸ばしてそれをつかんでみる。案外つかめるものなんだ。みんなにそう思っていただいて、すくまないで手を伸ばしてみよう。 国は、もし河野太郎がリーダーになれたら積極的に手を伸ばしていきます。積極的にこうあったらいいなというものをつかんでいきます。それを見て、自治体も、うちもやってみよう、あるいはいろんな企業が、うちの会社も手を伸ばしてみようよ、そして国民1人1人の皆さんが、じゃあ自分もできるかもしれない。そう思ってみんなが少しずつ手を伸ばしたら、いろんなものをつかめる。1つつかんだら、その次のものにも手を伸ばすことができるかもしれない。いつかは星に手が届くかもしれない。みんながそう思ってくれる日本の国をつくりたい。私は真剣にそう考えています。ありがとうございました。 逢沢:河野太郎さん、ありがとうございました。続きまして、岸田文雄候補、どうぞよろしくお願いいたします。 【書き起こし】自民党総裁選 所見発表演説会 全文2に続く