【京都・清水五条】一週間連続で通う常連も! 中毒性のあるdesert club「Harmonika(ハーモニカ)」のデセール実食レポート
カフェでもないサロンでもない「desert club」という新しいスタイルを
最後に、秋の味覚といえば「栗」。メニュー表には載っていないけれど、丹波の栗を使った限定デザートを作ってもらいました。まずはイタリア産の栗で作ったクレームブリュレの表面を、バーナーで薄くキャラメリゼ。そこに丹波栗の渋皮煮を大胆に乗せて、甘納豆とレモン皮のコンフィ、オーツミルクのアイスクリームが盛られます。「モンブランじゃないんですね」と尋ねると、和栗の繊細な香りを味わうなら渋皮煮や焼き栗、蒸し栗が一番だと話してくれました。渋皮煮のシロップにラム酒を混ぜたソースをかけて、カカオのチュイールをトッピングして完成です。これも絶品。丹波栗はもちろん美味しいのですが、イタリア栗のクレームブリュレと相まって全体の深みを出しています。モンブラン以外の新しい栗の楽しみ方だと感じました。「Harmonika(ハーモニカ)」はアシェットデセールだけでなく、テイクアウトでフルーツタルトや焼き菓子も購入できます。もちろんタルトも、注文が入ってからカットして盛り付けてくれます。ただし、松本シェフのほぼワンオペ営業なので、時間に余裕をもって訪れてください。松本シェフは時間が許す限り、たくさんの話をし、話を聞いてくれる方でした。中でも印象に残ったのは「Harmonika(ハーモニカ)」がカフェ・サロン・レストラン…といった既存のカテゴリのお店ではないということ。「ジャズクラブみたいな感じで、共通の趣味を持った人たちが集まる社交場のような店です。デザートを通じてお互いに好きなものを語ったり、いい雰囲気で楽しんだり。そんなイメージで『desert club』という、新しい呼び方をしています。『Harmonika(ハーモニカ)』を誰かに話す時は、そう言ってくれたら嬉しいですね」そんな“desert club”の「Harmonika(ハーモニカ)」、気軽な交流の場なので予約は不要です。「中心地からそこまで離れてはないとは言え、少し歩くので。ここまで来て入れなかったっていうのは申し訳ないので、向かう前に電話をいただけたらありがたいです。で、電話に出れたら『席が空いてるんだな』と思ってもらえれば(笑)」と松本シェフ。「甘いものが食べたいな」と思えば、ふらっと訪れることもできますが、確実に時間通りに席に座りたい場合は、お店に気軽に電話してみてくださいね。 About Shop Harmonika(ハーモニカ) 京都府東山区弓矢町38 東側 Hale Luana 1階 営業時間:12:00~21:00(L.O20:30) 定休日:火曜日
ウフ。編集部 あかざしょうこ