太陽光パネルの設置義務化「前へ進めさせていただく」小池都知事会見12月16日(本文1)
新型コロナの感染拡大にどう対応するのか
記者:TBSの寺川といいます。2点あります。1つ目は新型コロナの話です。きのうモニタリング会議でも専門家の先生から7週連続で増加傾向にあって、これが変異株に置き換わっていたらもっと感染が、感染拡大のスピードが上がる可能性があるっていう話もありました。ここ2年、この年末とか年始でどどっと上がってきているということだと思うんですけども、呼び掛けも含めてどう対応していくのかということをあらためてお聞かせください。 小池:はい。きのう警戒を高めようと専門家の先生方からの分析をいただいております。また、ゲノム解析でずいぶん1つの柱が、これまでBA.5だけ、ほぼBA.5だったのが、これがどんどんと色がカラフルになって、また変異株の中のいろんな種類が出てきて、私、これ思うに、ゲノム解析とPCR分析の技術がさらに上がっていることから、余計そういう細かい部分も見つけ出されてきてるのかなと。ただ1点、オミクロン株という、『鎌倉殿の13人』じゃないですけれども、同じ中の話なのではないかと思います。よって、オミクロン株に効果がこれまでのものよりもあるといわれているワクチンの接種を、先ほどもできるだけ年内に接種をしていただきたいということを申し上げたところでございます。 昨年との違いについては、昨年もインフルエンザとのツインデミックということが懸念されていた。今年もそれは同じです。一方で、まだ状況はインフルエンザとオミクロンと重なっているような状況にはないと思います。いずれにしましても、インフルエンザの予防のワクチンについても打っていただいている方も多くあろうと思いますし、そして、オミクロン株対応のワクチンについても先ほども申しあげました。さまざまな場所で接種が受けられますので対応していただく。
武器もかなり昨年とは違ってきている
それから、最近ではゾコーバであるとか経口薬、そして中和抗体薬などなど、去年辺りはまだ、それらの確保量が大丈夫かなというようなところがございましたけれども、その点でもそれぞれ薬局等で手に入る。また、検査キットについても十分備えているということだから、先ほどからの攻めと守りと備えをそれぞれが気を付けていただくことによって重症化しない・させないというところに持っていくのが、今年のアクティブな冬につながっていくのではないか。去年とはちょっと、武器もかなり昨年とは違ってきているということだと思います。 また、皆さま方もより、ある意味コロナ対策についてはもう身に付いておられるということから、ポイントを絞った形での、なんて言うんでしょうか、対処法を実践していただいているのは誠にありがたいことだというふうに思います。いずれにしましても、警戒は続けていく。そして、対策についてはぜひ実践していただきたい。そういうことだと思っております。 記者:ありがとうございます。もう1つは太陽光のパネルの設置の義務化の話なんですが、議会や都民からどうして、義務化の必要性のところが指摘されてるんだと思います。義務化という強い手法を採るのはどうしてなのかというところをあらためて伺いたくて。例えば義務化にしないとあまり広がらないとか、温暖化対策は待ったなしなんだとかっていうところの義務化の理由をあらためて伺わせてください。 小池:国政のほう、あまりフォローは皆さん、こと都庁クラブはされておられないのかもしれませんが、建築物省エネ法の改正が国によって行われておりまして、断熱窓ガラス、これを強化するというのが義務化されています。これは全国の工務店やハウスビルダーなどがむしろ積極的に進めてこられました。 太陽光については、これは地域性があります。断熱は寒いところは寒いとき用に、暑いところは暑い用に、それぞれ地域性に合わせてやる。太陽光については冬の、例えば寒冷地で冬の積雪などが多いところにはなかなか難しいと思います。ですから、全国一律でっていうのは難しいだろうというふうに思います。 かつて、石原都知事がディーゼル規制をいきなり東京でやられた件も、全国でやるには、もう中小のトラック業界等々、いろいろ整備、調整が必要だったっていうことなどもあり、同時期にはしていません。よって、国のほうの義務化については、これはすんなりといっているわけでございます。 【書き起こし】小池都知事会見12月16日 全文2に続く