太陽光パネルの設置義務化「前へ進めさせていただく」小池都知事会見12月16日(本文1)
改正環境確保条例、全会一致にはならなかったが
記者:ありがとうございます。こちらから、今日はじゃあ3点、お伺いさせていただきます。まず1点目なんですけれども、きのう第4回の定例会が閉会して、太陽光パネルの義務化を含む環境確保条例の改正案が可決されました。あらためてになりますけれども、自民が反対に回って全会一致というふうにならなかったことへの受け止めをお願いします。また、自民が指摘しているような義務化の必要性とか、あと中国製のパネルを使うことに関する人権問題への懸念とかを含めて、パブリックコメントでは反対意見というものが一定程度ありました。今後もそういった意味では、都民への説明というのが継続的に必要になってくるかと思いますが、どのように理解を得ていくように考えられているかという、この点をお聞かせください。 小池:まずは成立をいたしました。これによって初めて、この東京、全国の自治体で太陽光発電のパネルを屋根に乗っけるということが進んでいきます。そしてそれによって気候変動対策だけでなく、私も実際もう長年それで暮らしておりますけれども、非常に安心でございます。日々の、今、電気代が高騰している。だからこれは気候変動対策だけでなく、生活防衛対策でもあるということを、私は身をもって感じておりますので、ぜひこの点を進めていきたいと思います。 だいたい反対されるときっていうのは、拙速であるとか、まだ周知されないと、防衛費の問題で言っておられるのと同じ話かもしれませんけど、これについてはしっかりと、これからも都民の皆さまや事業者の皆さま方に丁寧に説明をしてまいりたいと考えております。いずれにしましても成立をいたしまして、前へ進めさせていただこうと、このように思っております。
「世界の都市総合力ランキング」で東京は7年連続3位。どう思うか
記者:ありがとうございます。2点目です。森ビルのシンクタンクさんが先日発表した「世界の都市総合力ランキング」というので、東京は7年連続で3位ということで、ロンドン、ニューヨーク、東京、パリというふうな順番です。環境分野のほうでは順位を上げたんですけれども、経済の分野なんかでは幾つか順位を下げているものがありまして。民間のランキングなんで、一喜一憂しないというような考え方もあるかと思いますけれども、順位への受け止めと、今後この結果を受けて強化したい分野とか、例えば、いや、もう1位を絶対目指していくんだとかいうような、そういったお考えなどあればお聞かせください。 小池:このところ7年連続で3位で、そこに安住していることはいけないと思っております。特に今回は、以前の評価の中で、カテゴリーがいろいろあるんですけれども、環境分野が改善されておりまして、温室効果ガスの排出削減目標の引き上げなどが評価されたりして、スコア、順位とも上がっております。今回、太陽光も進めるというのは評価の対象に今後なるであろうということを期待いたしております。逆に下落した指標ですけれども、外国人訪問者数、それから国内・国際線旅客数などの指標が下落していますが、これはコロナの対応が各国それぞれ違った部分がございます。その影響かと思います。 また、面白いなと思ったのが、都市のイメージ調査が実施されておりまして、キーワードが、最近よくキーワードの回数によって。あ、これか。文字がこういうふうになって、文字の回数、AI分析などでこういうのが最近よく使われますけれども、JAPANとTECHNOLOGYと、上のほうにあるのがSUSHIなんですね。 ですから、これは東京と聞いて何を想像するかという、そういうもので、各、パリだったらエッフェル塔とか、それぞれキーアイコンといいましょうかね、キーコンテンツというか、それが出てるんですけれど、中ですしっていうのは結構大きくて。これから、SusHi Techを開くにはちょうどこういったこともバックにしながら、訴求力を高め、そして内容をしっかりとして、Sustainable High City Techという、それらによって、またこういう国際競争の、都市間競争でございますので、3位から、より上を狙っていきたいというふうに思っています。