【2024-25年】冬休みに見たい展覧会21選[東京編]
【10~1月】「アレック・ソス 部屋についての部屋」(東京都写真美術館)
写真で物語を紡ぎだすような作品で、世界的に高い評価を獲得しているアレック・ソス。初期の代表作「Sleeping by the Mississippi」シリーズから、今秋に刊行された最新作「Advice for Young Artists」までが出品される本展は、「部屋」をテーマに、これまでのソスの作品を編み直す試み。出品作のほぼすべてが屋内で撮影された写真で構成されており、30年におよぶキャリアを単に振り返るのではなく、ソスの作品に登場する様々な部屋や、その空間に佇む人々にも意識を向けるユニークな内容になっている。 会場:東京都写真美術館 会期:10月10日~2025年1月19日
【11~1月】「再開館記念―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル展」(三菱一号館美術館)
設備メンテナンスのために、2023年4月から長期休館していた三菱一号館美術館が再開館。リニューアル記念の展覧会として、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カルの展覧会が開催されている。同館のコレクションの核をなすロートレックの作品と、2020年に同館と協働する予定だったカルの作品を、カルが提示した「不在」というテーマのもとで紹介する。ロートレックの作品は、ポスターや版画作品、版画集など約130点を展示。カルの作品はテキストや写真を組み合わせた代表的なシリーズの数々を見ることができる。 会場:三菱一号館美術館 会期:11月23日~2025年1月26日
【10~1月】ソール・ライター 「Saul Leiter」(art cruise gallery by Baycrew's)
「カラー写真のパイオニア」とも言われるソール・ライター。1950年代からニューヨークでファッション・フォトグラファーとして活躍しながら、50代で表舞台から完全に姿を消したのち、初の写真集『Early Color』によって80代で再度注目を集めた。本展では、没後に発掘されたポジをソール・ライター財団監修のもと、新たにプリントした作品44点を日本で初めて展示。「写真はしばしば重要な瞬間をとらえるものとして扱われるが、本当に写真がとらえているのは、終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ」と語っていたライターによる、唯一無二の色彩の世界を体験できる貴重な機会となる。 会場:art cruise gallery by Baycrew's 会期:10月25日~2025年1月13日