≪パリ五輪・卓球≫金メダル候補の張本・早田ペアも撃破。“初見殺し”の北朝鮮代表は無名の強者ぞろい…謎多き「独自スタイル」が玄人卓球ファンを魅了する理由
卓球玄人ほど北朝鮮選手に大注目!
そんな強い精神力と“初見殺し”の戦術に加えて 、今大会の北朝鮮選手は最新の卓球技術も取り入れていた。「いうなれば、北朝鮮の古きよき伝統的なプレースタイルに、卓球大国・中国の最新プレースタイルをうまく融合させたような印象を受けました」と、大丸さんは解説する。 ほかの国との交流を避け、国内で独自に進化している北朝鮮の卓球選手(中国との交流はあるかもしれないが…)。そのためか、実は卓球が好きな人ほど、ほかの国際大会ではあまりお目にかかれない北朝鮮選手の試合を楽しみにしているというのだ。 チャンネル登録者数179万人を誇るYouTubeチャンネル「卓キチちゃんねる」を運営する、国内最高クラスの卓球インフルエンサー・中西淳さんがいう。 「今回の北朝鮮選手のダブルスペアを見ても思ったのですが、2人ともやはり、ほかの選手にはあまりない特徴をもっています。日本選手みたいに、海外に出て様々な選手と交流して経験値を積んで強くなる方法もあれば、北朝鮮選手みたいに個性に特化して強くなる方法もあるというわけです。 正直、卓球をやっている人はみんな、北朝鮮選手のことを『強いし、おもしろい卓球をしているな』とみていると思いますね。そして、そんな北朝鮮選手のことが好きだと思います。大会に出てくるたびに、彼らはいろんな勝ち方を教えてくれますから」(中西さん) 五輪の舞台では文字通り、“生死をかけた”戦いをしていると言われている北朝鮮。勝つための強い執念が、新たな卓球の可能性を生み出しているのかもしれない。 取材・文/集英社オンライン編集部
集英社オンライン編集部特集班
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