「築58年の古びた平家」を148万円で購入→リノベ後の素敵なお家に衝撃!2児の母がこだわったポイントは
築古物件の、リノベーションのポイントは?
リノベーションをする際、セセさんがまず着手したのは「断熱」だったといいます。 「海外に行く直前に、高性能住宅を扱う住宅会社とお仕事をしたとき、断熱や気密性について詳しくなりました。高性能住宅は全室室温が一定で、雪が降っていてもエアコン1台で快適なんです。そして海外生活をして、開発途上国の賃貸物件でもペアガラス(ガラスが二重になった断熱性に優れた窓ガラス)が当たり前になっていると知って、日本の住宅は、断熱性能がすごく遅れていると実感しました。 断熱性能が高いと、冬でも布団から出るのがまったくつらくないし、子どもたちが風邪を引かなくなったんです。だから次にシェアハウスを作るなら断熱性能に特化した家にしようと決めていました」
断熱工事中、壁がない状態で生活したことも…
4月の子どもたちの学校スタートに合わせるため、2022年2月に家を購入してから1ヶ月程度で断熱工事を終える予定でしたが、実際にはスムーズには進みませんでした。 「新しい土地で誰も知り合いがいなかったので、業者さんがなかなか見つからなかったんです。結局、地元の知り合いの大工さんに、5月末から3、4か月程住み込みで工事をしてもらいました。大工さん1人だったので時間がかかり、作業中は壁がないところをビニールで覆った状態で生活したり、そこに台風が直撃したりして大変でした(笑)。 リビングにある大きい窓を含めてすべて樹脂サッシ(樹脂でできた窓枠に複層ガラスなどのガラスを組み合わせた窓)に改装しました。また、北側にあった大きめの窓は採光が取れないのでなくし、個室の窓は小さめにして費用を抑えました。断熱にこだわったおかげで古い戸建でも快適なので、本当にやってよかったと思います」
古いトイレ、お風呂をスッキリと見せるには?
築古の物件で気になるのがお風呂やトイレなどの水回り。セセさんは、トイレの場所を洗面所の隣に移動し、使いやすい動線に変更。また、洗面所は印象的な丸いミラーを設置し、蛇口と洗面ボールを新しいものに交換しています。 「洗面ボールはグレーっぽい陶器製です。髪の毛や汚れが目立つのが嫌なので、白以外を選びました。ミラーの下の白いタイルはもともとついていたものです。また、もともとはお風呂場に洗濯機置き場があったのですが、それではドラム式洗濯機を置くことができなかったんです。そこでトイレがあった場所に洗濯機置き場を作りました。壁はピンクのタイルが貼ってあったので、それをいかしています」 「お風呂の壁も同じピンクのタイルで、床は水色の小さなモザイクタイルだったのですが、古くて汚れが気になりました。お風呂のリノベのイメージを検索していたら、コンクリートを塗っている画像があって『これだ!』と思い、壁も床もコンクリートを塗ってスッキリとさせてもらいました。風呂桶は小さめですが、予算があまりなかったのと、小さいほうが水道代の節約にもなるため、もともとあったものを使っています。完成したお風呂場は私は気に入っているのですが、SNSでは『ホラー映画に出てくるお風呂みたい』と言われて、変な意味でバズってしまいました(笑)」