ランチの飲み物に「水」をお願いしたら、友人に「ドリンクを頼んだほうがいい」とやんわり注意されました。無料の水で済ますのは非常識でしょうか…?
友人と食事に行った際に、自分は「無料の水で十分」と思っていても、「お店のためにドリンクを頼んだほうが良い」と言われたことがある人もいるかもしれません。ドリンクを注文せず、無料の水をお願いすることは非常識なのでしょうか? 本記事では、食事の際に有料のドリンクを頼むかどうかについて、店側の事情やマナーの観点から解説します。 ▼セルフレジになったら「客に仕事をさせるのか!」と暴言を吐かれた! 仕事だし我慢するしかないの?
ドリンクは原価が安く店の収入源になる
ドリンクの価格は店によって異なりますが、1杯500円以上することも珍しくありません。毎日のように外でランチをしていれば、ドリンク代だけで月に1万円以上かかる計算になります。 無料で水を提供してくれる店もあるので、節約のために水を注文する人も多いでしょう。しかしたとえ水であっても、店側には少なからずコストが発生しています。例えば、水自体の費用に加えて、グラスを洗う手間や人件費、消耗品の費用など、実際にはさまざまな経費がかかっているのです。 一方、ドリンクは店にとって大きな収益源となるものです。一般的に、ドリンクは食べ物よりも原価が安いため、利益率が高いといわれています。アルコールよりもソフトドリンクのほうがさらに原価が低く、利益率が高い傾向にあります。 そのため、コーヒーやジュースなどのドリンク類を注文することは、店の経営を支えることにもつながるのです。 さらに、ドリンクは食材と違って保存がしやすく、食品ロスが少ないという特徴があります。店側にとっても効率的かつ安定して売り上げに貢献してくれる商品だといえるでしょう。このような店側の事情を知っておくと、注文時の判断が変わるかもしれません。
無料の水はマナー違反?
無料の水を頼むこと自体は決してマナー違反ではありませんが、状況に応じた配慮が大切です。 例えば、お店に長時間滞在するときは、席代も兼ねて店の利益のためにドリンクを注文したほうが良いでしょう。ほかにも、複数人で食事をしていて全員がドリンクを注文している場合には、周囲に合わせて自分もドリンクを注文するのがマナーだと筆者は考えます。 その一方で、短時間で食事を済ませるときや、健康面を意識しているときは、水で済ませても問題ないでしょう。ただし、いくら無料だからといって、必要以上に水を注文するのはやめましょう。 水の提供がセルフサービスではない場合、店員が何度も水を運ぶ必要があります。手間を取らせないよう、1~2杯程度にとどめるのが無難です。
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