ブガッティのアイコンモデルをテスト!ハイパーカーの先駆け「ブガッティEB 110 GT」のドライビングレポート!
ブガッティEB 110 GT(Bugatti EB 110 GT):今やEB 110は忘れられがちなブガッティだ。
時代を先取りしていたにもかかわらず、市場に出回るタイミングを誤ったクルマだった。かくして、私と同年齢のブガッティ EB 110の走りは予想と違っていた! 4つのターボチャージャー、カーボンモノコック、全輪駆動 – これらは、「ヴェイロン」や「シロン」だけでなく、私が生まれた1991年に発表された「ブガッティEB 110」を特徴づけている。この間違いなく歴史に残るクルマにまつわるストーリーは、悲劇的であると同時に魅力的だ。
1987年、ロマーノ アルティオーリはブガッティの商標権を取得し、その2年後に「ブガッティ アウトモビリS.p.A.」を設立した。彼の目的は、史上最も先進的で最速のスーパースポーツカーを設計することであり、その野心的な計画のためにアルティオーリはモデナ近郊のカンポガリアーノに新設されたブガッティのイタリア本社に著名な専門家を集めた。 「EB 110」は、わずか3年という記録的なスピードで開発され、イタリアで製造された。1991年9月15日にパリで行われた「EB 110」の発表会には、約2,000人の招待客が集まった。ブガッティの歴史的名車50台とともに、このスーパースポーツカーは凱旋門からシャンゼリゼ通りをコンコルド広場まで走り抜けた。 それから約33年後、私は「ブガッティEB 110」の128台しか製造されなかったうちの1台を運転する栄誉に浴した。この特別な試乗は、デンマークの「Selected Car Investment」社によって実現した。この企業グループには、現在約130人の従業員がおり、高級車の売買に加え、リースや投資事業を行っている。「SCI」社は近い将来、「Classic Remise Düsseldorf(ドイツ デュッセルドルフの自動車パビリオン)」に新しいショールームをオープンする予定だ。
デンマークのSCIで展示されているブガッティEB 110 GT
デンマークのミデルファートにある印象的な複合ビルを見学すると、まずどこを見たらいいのかわからない。エントランスには「ランボルギーニ ウラカンSTO」があり、リース料は月々13,000ユーロ(約214万円)。いくつもの廊下や階段の吹き抜けを進む。「BMW Z3 Mクーペ」から「フェラーリ365GTB/4デイトナ」、「ジャガー プロジェクト8」まで。コレクターズアイテム、クラシックカー、スーパースポーツカーなどだ。そしてこれらすべてが、贅沢税が150パーセント(!)の国、デンマークにあるのだ。クレイジーだ!