宮城「住み続けたい街2024」ランキングから街の魅力を探る!「美田園駅」「杜せきのした駅」が1位・2位に急上昇!自治体は富谷市が安定の1位
リクルートは、宮城県に住んでいる人を対象にWEB調査を行い、「SUUMO住み続けたい街ランキング2024 宮城県版(SUUMO住民実感調査)」を発表した。以前からランキングを発表してきた「住みたい街」は、住んだことがあるかどうかを問わず住みたい街を回答する調査だが、「住み続けたい街(駅)」では、「今住んでいる街にこれからも住み続けたいか」という意向を調査し、さらに、その街の魅力についても調査した。2022年から2年に一度調査を実施し今回が2回目で、特に駅のランキングには大きな変動が見られた。2024年版のランキングと、住民が実感した街の魅力は何かを探る。
「美田園駅」「杜せきのした駅」が住み続けたい駅1・2位に躍り出た理由は?
「住み続けたい街(駅)」上位20位以内の駅のうち16の駅が仙台市内に所在する駅で、名取市に所在する駅が3駅、多賀城市が1駅、どの駅も仙台駅まで公共交通機関で乗り換えなしでアクセスできる駅だ。
前回の調査TOP10は仙台市内に所在する駅のみだったが、2024年版は、名取市にある「美田園駅」が11位から1位に、「杜せきのした駅」が26位から2位に急上昇した。「美田園駅」と「杜せきのした駅」は、JR仙台駅と仙台空港を結ぶ仙台空港鉄道・仙台空港アクセス線の隣駅で、乗車約2分の距離。「美田園駅」から仙台空港駅へは1駅・約4分。
2007年に仙台空港アクセス線が開通、2008年にイオンモール名取が開業、仙台空港臨空都市として開発された、美田園地区と杜せきのした地区から成る仙台空港臨空都市整備「なとりりんくうタウン」が誕生した。震災被害に見舞われたが、その後の復興が軌道にのり、都市機能が充実する一方、街並みがゆったりとして、都市の喧騒から離れて穏やかに過ごせる。2駅は街の魅力項目別ランキングの「今後、街が発展しそうな駅」1位・2位を独占、将来性への期待が高まっている。
そのなかでも上位2駅の街の魅力を見ていこう。共通は、便利なカーアクセスと魅力的な大規模商業施設。「杜せきのした駅」に直結する「イオンモール名取」は2019年の増床リニューアルで駅がさらに近くなり、雨に濡れずに入店できるようになった。イオンを核に約240の専門店がそろう東北最大級のショッピングモールになり、幅広い世代のニーズに応える。小学生までの子ども向けの大型屋内遊園地のピュアハートキッズランド(有料、移転リニューアルのため2025年6月ごろまで一時休業)のほか、芝生のごろごろパークなど、小さい子どもが無料で遊べるスペースも数カ所完備している。 また「なとりりんくうタウン」には警備会社が街を見守るタウンセキュリティが導入されており、「美田園駅」は防犯対策が魅力4位に。