宮城「住み続けたい街2024」ランキングから街の魅力を探る!「美田園駅」「杜せきのした駅」が1位・2位に急上昇!自治体は富谷市が安定の1位
住み続けたい自治体でランクアップした多賀城市と岩沼市の街の魅力とは
「住み続けたい自治体」2位~4位の太白区、若林区、青葉区は、前回より順位がアップ。太白区は、仙台市の南の副都心、長町エリアを擁し、バス、JR、仙台市地下鉄南北線と東西線が区内を通り、生活利便性が高く自然も豊かだ。若林区は、地下鉄東西線が開通して、卸町駅前のイオンスタイル仙台卸町や六丁の目駅などが、活気を呈している。青葉区は、上杉地区の東北大学農学部跡地再開発計画、都心部のせんだい都心再構築プロジェクトなどが進行している。仙台市以外では、多賀城市と岩沼市のランクアップに注目したい。 ■駅前の市立図書館が大人気。歴史と史跡のまち・多賀城市 9位から6位に上昇した多賀城市は、市内中心部の駅と仙台駅とのアクセスはJR仙石線で多賀城駅まで約22分、JR東北本線快速では国府多賀城駅まで約14分、車で約30分のベッドタウンとして発展。今年創建1300年の多賀城跡と多賀城廃寺跡は県唯一の国の特別史跡で、多賀城碑が今年国宝に指定されるなど歴史と史跡の街だ。JR東北本線の国府多賀城駅周辺は、駅前に東北歴史博物館や多賀城跡があり、多賀城南門復元事業をはじめ、周辺整備が進められている。
また、東北随一の文化拠点を目指し、JR仙石線「多賀城駅」駅前の多賀城市立図書館、子育てサポートセンター(すくっぴーひろば)、徒歩7分に多賀城市文化センター(大小のホール、展示室、創作室など)と公共施設が充実。街の魅力項目(自治体別)の「魅力的な図書館施設がある」「魅力的な文化施設がある」で1位。 多賀城市立図書館は、東北髄一の文化交流拠点の整備の核として、2016年に移転リニューアルオープン。近代的な地上3階建ての建物で、カフェ、キッズライブラリー、学習スペース、ギャラリーなどがあり、21時30分まで開館、多世代が楽しめる図書館として人気だ。
■子育て世代も楽しめる仙台市のベッドタウン、岩沼市 TOP10の自治体の顔ぶれは、前回の調査とほぼ同じだが、TOP10圏外から10位にアップしたのが岩沼市。仙台駅へJR東北本線で約20分、車で約40分と仙台への通勤・通学がしやすい。市内に仙台空港があり、出張や旅行もスムーズ。買い物施設が充実し生活しやすさに加えて、竹駒神社、金蛇水神社、天然温泉、千年希望の丘などの観光スポットを有し、ラーメン激戦区とも言われ、メディアにもよく取り上げられる。 20万冊収蔵の図書館、文化財などの展示室、セミナールームを備えた岩沼市民図書館があり「魅力的な図書館がある自治体」4位。コンパクトなまちながら子育て支援センターが小学校区ごとに4カ所設けられ、第2子以降の保育料を無償化するなど、子育て世代の応援にも力を入れている。