「これくらいなら大丈夫」が、一番ひどい事故を起こす原因となる

コード（ランヤード、テザーコード）が差し込まれていない（水上バイクと繋がっていない）と、エンジンは停止する。

水上バイクはアクセルを離すと、水の抵抗で自然にブレーキングする。なので、アクセルを離していれば、例え砂浜に突っ込んだとしても、24メートル先まで陸上を走っていくとは考えられない。 ここからも、砂浜に突っ込む前に、かなりのスピードが出ていたと考えられる。 しかし、友人の子どもを乗せた状態で、それほどスピードを出していたとは考えにくい。 あくまで推論になるが、エンジンが停止しなかった理由は「 緊急エンジン 停止コードが 抜けなかった 」ことが原因かもしれない。そして、このコードを、操船者が手首やライフジャケットに嵌めていなかったのではないだろうか。 2人が落水後、エンジンが停止せず 恐怖心でパニック状態の少女が アクセルを握ったままの状態で 岸に突っ込んだ可能性がある。 子ども2人を自分の前に乗せた場合、操船者の乗る位置はかなり後ろになる。ライフジャケットにコードを繋げていたら、すぐにコードが外れてしまう可能性が高い。 そのため、「 安全に ゆっくりと 走らせる 」からと、コードと自身を繋げていなかったというケースも考えられる。

緊急エンジン停止コードが水上バイクと繋がっていないと エンジンは停止する。

憶測でしかないが、女の子が、恐怖からハンドルにしがみつき、アクセルを握ってしまったという可能性が考えられるのだ。想像しただけでも、少女の体験した恐怖が理解できる。 いずれにせよ、緊急エンジン停止コードがしっかりと操船者側に繋がっていれば、防げた事故かもしれない。 水上バイクを操船する人は今一度、安全運転を心がけると同時に、緊急エンジン停止コードを、しっかりと自分の手首やライフジャケットなど、身体に繋いで操船してほしい。 「ちょっとなら大丈夫だろう」という慢心が、一番、事故を起こしやすい。 これから水上バイクに乗る人は、肝に銘じておいてほしい。