【長崎県・ハウステンボス沖】で 悲惨な「水上バイク」の事故! 仲間内で、トーイングチューブに乗っていた32歳の男性が落水し、一時意識不明に
「トーイングチューブ」に乗っていた男性が振り落とされ、一時、意識不明
8月16日 午後3時過ぎ、長崎県佐世保市のハウステンボス沖で、水上バイクで引っ張って遊ぶ「トーイングチューブ」に乗っていた男性が振り落とされ、一時 意識不明の状態になる事故が起きた。 佐世保海上保安部 によると、転落した男性は 佐賀県に住む32歳の男性会社員。 会社の同僚グループで海に遊びに来ていた。 上司の男性が水上バイクを運転してトーイングチューブを引っ張っていたところ、気が付いたらチューブに乗っているはずの男性が居なくなっていたという。 付近を確認したところ、水面に浮かぶ男性を発見したが、そのとき 男性の意識はなかった。 上司が救命措置を行い、事故を目撃した 一般の人が消防に通報してくれた。 現在、病院に搬送された男性は 入院して治療を受けており 家族からの呼びかけには反応しているという。
水上バイクで引っ張るトーイングチューブ」は「走る凶器」にもなる。過去10年間で100人以上が ケガをしている!
トーイングチューブの事故原因の多くが、けん引する側の“経験不足”、“知識不足”、“技量不足”による。 真夏の今「水上バイクで、バナナ型ボートやトーイングチューブを引っ張る光景」は、全国各地で見られる。 トーイングチューブは、子供だけでなく 大人も大好き。グループに1つあると、大いに盛り上がるアイテムだ。しかしこの「トーイングチューブ」、楽し気な見た目と違って、死亡事故のような大事故も急増している。 2016年には木曽川で、4人が乗ったトーイングチューブに、他の水上バイクがが衝突し 子ども2人が死亡するという 痛ましい事故が起きている。
トーイングチューブは、「走る凶器」にもなる
現代の水上バイクは、座ってアクセルを握れば 誰でも簡単に操船することができる。 「夏しか乗らない 水上バイクユーザー」や、操船に慣れていない「ビギナー操船者」に、トーイングチューブを引っ張られるケースも増えてくる。 水上バイクの上級者は、「遠心力」を 計算しながら 遅いスピードで トーイングチューブを引っ張っている。 しかし、トーイングチューブの特性を理解していないビギナーが 引っ張る遊具は、ある意味「走る凶器」である。 トーイングチューブと水上バイクは、長いロープで繋がっている。 そのため、水上バイクはゆっくり旋回したつもりでも、遠心力がかかったロープの先のトーイングチューブは、驚くほど速いスピードで旋回している。 不慣れな操船者により、自分では 十分な安全マージンを取って旋回しているつもりでも、引っ張られているチューブが 陸に激突する事故も多い。 目測を誤って ドライバーが思っているよりも 外側をトーイングチューブが 滑走しているからだ。 “ライフジャケットに水着”という 何の防御もない 軽装の人間が、時速100km以上のスピードが出てしまう遊具に乗っているのである。 水上バイクを操船しているのが、年に1、2回しか乗らないビギナーだとしたら、「そんな乗り物に 乗りたいですか?」と、逆に聞きたいくらいだ。 トーイングチューブ遊びの本質は「遠心力で 楽しませるもの」。これを理解していない操縦者のトーイングチューブには、絶対に乗らないように。
【関連記事】
- “不幸な条件”が重なった!? 「水上バイク事故」 8歳の少女が、単独で岸に突っ込み 顔を強打し ドクターヘリで緊急搬送される!【琵琶湖】
- 「無法地帯の海岸・海岸でゴミを燃やすレジャー客」一般視聴者投稿による問題定義の“闇”、海岸を守っている水上バイクのボランティア団体「シーバード 一ッ葉」代表の嘆き
- 中国人女性が「水上バイク」を操船、4人乗りのゴムボートに衝突! 30代女性が足の痛み訴える怪我を負う
- 会社員と水上バイクが人命救助! 海水浴場で高波にさらわれた「中学生と小学生の兄妹」を会社員男性が救助! 水上バイクが男性を救助したが、名前も告げずにいなくなる【新潟・上越】
- 『 "水上バイク"なんて ツマラナイ・すぐに"飽きる" 』は ホント なのか !?