豪州監督&主力MFの新型コロナ感染欠場はW杯予選“天王山”にどんな影響を与えるのか…「日本戦の準備は大混乱」と地元メディア
対照的にグループBはサウジアラビア代表が勝ち点19で首位に立ち、日本が勝ち点1ポイント差で2位に、オーストラリアがさらに3ポイント差で3位につけている。 4位以下のオマーン、中国、ベトナムの可能性がすでに消滅したなかで、得失点差で優位に立つオーストラリアは日本との直接対決で勝てば2位に浮上。逆に負ければ日本の7大会連続7度目の本大会出場決定をアシストし、自らはグループAの3位とのアジアプレーオフをへて南米5位との大陸間プレーオフというイバラの道に回る。 ただでさえオーストラリアは、ファン・サポーターやメディアの批判を浴びている。 アーノルド監督が復帰した2月1日のオマーンとの第8節。敵地で2-1とリードを奪いながら、後半終了直前にPKを献上してまさかの引き分けに終わった。 対照的に埼玉スタジアムでサウジアラビアに快勝し、破竹の連勝を「5」に伸ばした日本との勝ち点差は、キックオフ前の「1」から「3」に広がった。こうした状況を受けて、5大会連続6度目の本大会出場を悲観視する声が飛び交った。 しかも3月シリーズが迫ってきたなかで、攻撃陣に離脱者が相次いだ。 FWマシュー・レッキー(31、メルボルン・シティ)は何とか復帰したものの、FWアダム・タガート(28、セレッソ大阪)は間に合わず、FWニキータ・ルカヴィツヤ(34、ハポエル・ベエルシェバ)は2度目のワクチン接種を終えていないために選外となった。 さらにメンバー発表直前になって、左サイドハーフのムーイの新型コロナ感染が判明。中国スーパーリーグのオフを利用して家族と滞在していた、スコットランドで受けたPCR検査で陽性反応が出たために、選外にせざるをえなくなった。 前回シリーズで2試合とも先発したムーイは、オマーン戦では一時は勝ち越すゴールも決めている。中国でプレーする前はプレミアリーグのブライトンでプレーした経験を持つムーイの不在を、オーストラリアのサッカー専門メディア『FTBL』は、日本に続いて敵地ジッダでサウジアラビアと戦う3月シリーズに大きな影を落とすと指摘した。 「通算49キャップを誇るムーイの経験は、オーストラリアが2戦で勝ち点6を獲得し、カタール大会への自動出場権を得るために非常に重要視されていたのだが」