【ジャパンC】過去43回で勝利した外国馬は14頭中8頭が欧州馬 ヨーロッパのホースマンにとってのJCとは…
「世界が認めたジャパンカップ No.1への道」レビューVol.1
11月16日(土)、テレビ東京で「世界が認めたジャパンカップ No.1への道」が放送された。 【見逃し配信】過去のジャパンカップの名レースが続々!ミスターシービーやシンボリルドルフも|世界が認めたジャパンカップ アイルランド編 世界各国のトップホースが集結して頂点を競う日本最高峰のGⅠレースだが、イクイノックスが制した2023年はロンジンワールドベストレースを受賞。 名実ともに世界一の称号を手にしたことで、世界のホースマンたちの注目度がより一層アップした。 その中でも今回はこれまでの43回を振り返りつつ、競馬大国アイルランドのホースマンたちへインタビュー。 彼らにとって「ジャパンC」はどう映っているのかを追った。
競馬大国・アイルランドでトップホースマンが語る
日本馬にとっての大きな壁となった外国馬たち。その中でも強かったのがヨーロッパの馬たち。これまでにジャパンCで勝利した外国馬は14頭いるが、うち8頭はヨーロッパの馬たちによるもの。 では、ヨーロッパのホースマンにとっての「ジャパンC」とはどんな位置づけなのだろうか? 取材班が向かったのは、ヨーロッパの中でも屈指の競馬大国として知られるアイルランド。 ガリレオやドバウィなど数多くの名馬を輩出しただけでなく、日本の競馬にも深く関係しているアイルランドの競馬発祥の地、カラ競馬場へやってきた。
取材日にはアイルランド競馬の代表的なセリ市のゴフスが開催されており、そこに集まってきた世界的なホースマンの中にアイルランドが産んだ天才騎手・マイケル・キネーンがいた。 キネーンと言えば、現役時代には1997年のジャパンCではピルサドスキーの鞍上を務め、見事に勝利へと導いている。 そんな彼に27年前のジャパンCの思い出を聞いてみた。
「素晴らしい日だった。勝つのは難しいけれど、いいレースだった。ピルサドスキーでエアグルーヴに勝ったのは僕のキャリアのハイライトのひとつだよ。ピルサドスキーは意欲的でタフな馬だったよ。一番の勝利は間違いなくジャパンC。熱狂的なファンの前で素晴らしい体験だった」 かつての相棒をそう評したキネーンは最後に今の日本競馬についてこんな感想を抱いでいた。 「ジャパンCは素晴らしいレース。だが、勝つためには適性のある馬を用意しなければならない。日本に言って勝つのは難しい。中長距離レースであれば日本が世界で一番レベルが高いからね」