「HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PC」レビュー、14インチ有機ELパネル搭載2in1の最新Copilot+ PC
ディスプレイは有機EL、それもDCI-P3 100%カバーを謳うだけあり発色はかなり良好です。解像度も2,880×1,800ピクセルと高く、高解像度の写真データを表示した際にキレイなことはもちろん、編集作業も行いやすいと感じました。 ただ、100%表示だと文字が小さすぎて読みづらいと感じるかもしれません。デフォルトの200%表示では実質1440×900ピクセルと一般的なノートPCに多い「1920×1080ピクセル」よりも表示域が狭くなってしまうため、用途に応じ表示倍率を変更して使うといいでしょう。
「Intel Core Ultraプロセッサー シリーズ2」を搭載したことでCopilot+ PCの要件を満たしているHP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCですが、AI機能についてはまだ未知数だと感じました。 Windows自身の機能である「Recall(リコール)」の正式提供もまだ始まっていないため今回試すことはできず、HPがオリジナル機能として搭載している「HP AI Companion」についてもまだベータ版の提供です。 ただ、Copilot+ PCというブランドまで用意し積極的にAI機能の展開をMicrosoftも宣言している以上、Windows 11の月次アップデートや年次アップデートにより、今後AI機能がどんどん身近になっていく可能性は高いため、これからPCを買うのであればCopilot+ PCの要件を満たしたモデルを買った方が長く便利に利用できることは間違いありません。
HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCに搭載された「Intel Core Ultraプロセッサー シリーズ2」の強みはAIだけではありません。省電力性能に優れ従来モデルよりも長時間のバッテリー稼働が可能になっています。 そこでベンチマークソフト「PCMark10」のバッテリーベンチマークを実行しましたが、一般的なオフィスソフトやブラウジング利用が中心の「Modern Office」では驚愕の15時間半というバッテリー稼動時間を記録しました。 実際の利用では軽い用途といっても「複数のタブを開いてブラウジングを行う」「常駐ソフトも色々動かす」など、よりバッテリーを消費する環境になっていくためもう少し稼動時間は短くなるとは思いますが、それでも従来のノートPCよりもバッテリー稼働時間は長いと考えてよさそうです。