「HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PC」レビュー、14インチ有機ELパネル搭載2in1の最新Copilot+ PC
■HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCのパフォーマンスをチェック 続いてベンチマークソフトを使用しHP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCのパフォーマンスをチェックしていきます。なお比較用に参考値として筆者が現在している富士通クライアントコンピューティング製のノートPC「FMV LIFEBOOK UH(WU2/H1)」でも同様のテストを行い掲載しています。 比較対象のFMV LIFEBOOK UH(WU2/H1)は2023年1月に発表・発売になったモデルで、CPUにIntelの第13世代Coreプロセッサ「Core i7-1360P」、メインメモリ容量は32GBの構成です。CPUの純粋な処理能力をチェックするCINEBENCH R23では、HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCがシングルコア性能でFMV LIFEBOOK UHを上回るものの、マルチコアでは僅差で負ける結果になりました。 「最新CPUなのに旧モデルに負けてしまうのはなぜ」と感じるところですが、FMV LIFEBOOK UHに搭載されている「Core i7-1360P」のコア数は12コアと、HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCに搭載されているCore Ultra 7 258Vの8コアよりも多いことが理由として推測されます。 が、実際にすべてのCPUコアを使い切るシーンは日常利用ではほぼありませんし、シングルコアではHP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCのCore Ultra 7 258Vの方が高いスコアを示しているため、大半の実使用シーンでの快適さではこちらの方が上かもしれません。
続いてのテストはPCの総合評価を行うPCMark10の実行結果です。ブラウジングやオフィスソフトの利用、画像編集や3Dゲームを実行するテストですが、こちらはHP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCがFMV LIFEBOOK UHよりも良好なテスト結果となりました。 先のCPUのテスト結果にも書いたように「すべてのCPUコアを使い切ること」は日常使いでは稀なので、普通に使う中であれば「CPUコア1つあたりの性能が高い」方が快適であることを裏付ける結果といえます。