「HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PC」レビュー、14インチ有機ELパネル搭載2in1の最新Copilot+ PC
また3Dゲーム性能については「3DMark」と「FF14ベンチマーク」を実行し、性能をチェックしました。HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCに搭載されるCore Ultra 7 258Vに内蔵されるGPUは、デスクトップ向けに設計された「Intel Arc」をベースとしたGPUに改められています。 そのため従来よりもゲーム性能が向上していると言われており、ベンチマークテスト結果でも性能向上を確認することができました。実際どこまでゲームが遊べるかですが、比較的軽量なゲームであってもノートPCの内蔵GPUでは動作が厳しい場面が多かったところ、HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCであればフルHD解像度までなら十分に遊ぶことができそうです。
さらに実際のゲームで、それもノートPCの内蔵GPUでは難しいと言われる重量級のゲームも試してみました。Cyberpunk 2077では画質設定から「レイトレーシングを無効」「解像度もフルHD」とかなり落とすことで平均fpsは42.77、最低fpsも33.60と、なんとか遊べるフレームレートを出せるくらいの性能はあるようです。
グラフィックのキレイさは失われますが、どうしても外でも遊びたい、ゲーミングPCを用意できない場合でも「遊べなくはない」というのは大きな進化といえるでしょう。 ■HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCは満足度の高い1台 HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PCですが、モバイルノートPCだからと今まで諦めていた重たい作業も十分にこなせるパワーも、1日中外で使えるだけのスタミナも、そして2in1 PCとしてノートPCだけでなくタブレットとしても利用できるなど、万能型の1台に仕上がっています。
また本体の質感や剛性も高く、キーボードの打ち心地やトラックパッドの使い心地も良好です。性能やスタミナとあわせ、どこでもストレスなく作業を行える1台としてはかなり優秀な相棒になることは間違いないでしょう。 もし弱点を挙げるとすれば、外部接続端子がUSB Type-Cのみになること、そして価格です。映像出力やレガシーな周辺機器との接続に変換アダプタが必要になるため、用途によっては荷物が増えてしまう点は惜しいといえます。 また価格についても標準モデルで約25万円からと決して安価ではないため、購入には少しばかりの勇気が必要かもしれません。ただ、そうした弱点を覆せるほどには使用感の満足度は高く、まだ未知数なAI機能へ期待も含め、これから購入し長く使えるモバイルノートPCとしてオススメしたい1台であることは間違いありません。
迎悟