【うわっ…安すぎ…?】片道2万1320円でドバイに行ってみた! 機内食はやきそばです ~出発/到着編~
こんなに安いなら移動予算(日本から往復のフライト+宿代)5万円でドバイに行って帰れそう……!ということで、私は旅に出ることにしました。世界の富豪が集まるドバイがどんな所だったか、等身大のレポートをシリーズでお届けします。 【もっと写真を見る】
海外旅行先として人気のドバイへ、9月に行ってきました。なぜドバイかというと、ぶっちゃけ「航空券が安かったから」です。連載記事(「ドバイが片道1万円台!? この秋、航空券が安いお得な海外旅行先 3選」)でもお伝えしましたが、夏頃は中部国際空港(セントレア)発のドバイ行きが、片道1万円台後半から購入できました。 これだけ安いならドバイまでの往復航空券と宿をあわせて、「5万円以下で、ドバイ往復も可能なのでは?」 と思い、即座に予約。というわけで、何週かにわけて超低予算ドバイ旅のレポートをお届けします。 ●飛行機のチケットは片道2万1320円 まずは往路のフライト。もはや格安航空券の定番ともいえる中国東方航空を使った、中国乗り継ぎでのアクセスです。購入はOTAのTrip.comを使い、価格は6月に購入した時点で2万1320円でした。 購入時はこれでも安いなと思っていたのですが、購入後さらに値下がりして前述のように1万円台後半へ。このときに買えればもうちょっと予算に余裕ができたのにと悔しい! こういうのはしょっちゅうあって、旅の経験を何年積んでも航空券を購入するタイミングを見極めるのは難しく失敗も多いんですよね。 ●どんなルートで行くのか? ビザ問題は? 今回は中部国際空港(日本)を出て、上海浦東空港(中国)を経由し、ドバイ国際空港(UAE)へと向かうルートです。以前レポートした連載記事(「中国乗り継ぎの飛行機で帰国が危ぶまれる事態に!? GWに体験したOTA経由の格安航空券トラブルとは」)でも、同じく中国東方航空乗り継ぎを利用しましたが、このときは中国国内線を含む2回乗り継ぎのため、中国への臨時入境(入国)が必要でした。 今回は同じ空港からそのまま国際線ということで、中国へ入国する必要はなし。ちなみに先日、中国は、日本人の短期ビザ免除(滞在30日)を2024年11月30日から実施すると発表しました。これまで、中国へ行くには基本的にビザの事前取得が必要でした。乗り継ぎで入国する場合は、事前のビザ取得は不要なものの、到着空港で24時間もしくは72/144時間の臨時入境の申請をする必要があり、かなり手間だったんです。 しかし11月30日以降は、短期滞在ならビザ免除となるので、中国旅行はもちろん中国系の航空会社を使った乗り継ぎ便の利用もかなりアレンジが効くようになります。 ただ、入国のめんどうくささが、激安航空券の理由のひとつにもなっていたため、日本人の短期ビザ免除は今後の航空券高騰にもつながりそうですね。節約旅人としてはちょっと複雑な心境です。 ●まずは日本中国(上海)へ 中部国際空港からの上海浦東空港へのフライト(MU292)は、内部の通路が1つしかないナローボディー機の「エアバス A321」に搭乗。小型機ですが、フライト時間は約2時間40分。しかも40分ほど早着しているので、乗っている時間は短く、小型機でもストレスは感じませんでした。 上海浦東空港での乗り継ぎ時間は2時間40分。入国審査不要で乗り継ぎ用の案内に従って進んでいくだけ。途中でパスポートと搭乗券のチェック、保安検査はありましたが、乗り継ぎ時間的にはじゅうぶん余裕がある感じです。 ●いよいよドバイへ向かいます! 上海浦東空港からドバイ国際空港へ(MU245)は、フライト時間が9時間40分と長距離なこともあり、同じエアバスでもワイドボディ(双通路)のA330でした。やはり長距離はトイレなどの移動もしやすいワイドボディのほうが便利です。 さらに搭乗口で搭乗券を渡すと、担当者が手書きでなにやら書き込んだかと思ったら、「アップグレードです」とのこと。一瞬「ビジネスクラスか!?」とも思いましたが、手書きで指定された席に行ってみると、エコノミークラスでした。 ただ、後方の席と見比べてみると、シートピッチが若干広い。同じエコノミークラスでも、ちょっとだけ良い席にアップグレードされたようです。長距離フライトは、このちょっとの差がフライト後の疲れに影響するので、これはこれで大変ありがたいです! 自分は通路側に座っており、隣はドアクローズ直前まで空いていたものの、自分よりも大柄な男性が別の席から移動してきました。といっても勝手に移動してきたのではなく、後方の通常席から有料で移動してきたようで、客室乗務員と料金の支払い手続をしていました。 通常のシートでは、大柄な人にとってかなり窮屈に感じるんだろうなと思いつつ、本来ならば有料の席が無料で座らせていただけたということで、実にラッキーでした。 ●どんな機内食が出るの? 機内食は上海便のMU292が1食、ドバイ便のMU245は2食でました。いずれもメインは唐揚げ定食だったり、焼きそばだったりと、かなり美味しかったです。ただ付け合わせが、ザーサイのような中華系の漬物だったりと、サイドメニューに日本人には馴染みのない食材が多いので、食の組み合わせにうるさい人だと苦手に思うかもしれないな、という感じ。 ●ドバイへ到着。5万円旅の残金は2万8680円 ドバイ国際空港は25分ほど早着で、現地に18時25分ころ到着。ドバイのあるアラブ首長国連邦への日本人の入国は、現在ビザや事前申請など不要で、入国審査はパスポートを出すだけでオーケー。ちなみに荷物は帰りの便がLCCを予定しているため、機内持ち込みだけです。ただ中国東方航空はFSCなので、預け荷物も無料です。上海浦東空港でもスルーで預けられるので、荷物の多い人にはありがたいですね。 というわけで、特にトラブルなどもなく、中国乗り継ぎの便でもスムーズに移動できました。以前調べたときは、同時期の直行便が往復で20万円台半ばだったので、何度も言いますが、片道2万1320円はコスパ最高です。 今回は飛行機と宿代で予算5万円まで、と決めているので、残金は2万8680円です。ちなみに中部国際空港でチェックインしたあとにペットボトルのお茶(150円)を買った以外、ドバイに入国するまで一切の支払いはなし。食事は3回も機内食がでましたし、中部国際空港(セントレア)と上海浦東空港ではプライオリティパスで入れるラウンジを利用したので、飲み物の追加購入もしていません。 やはり機内食の出るFSCは節約旅にはありがたいなと思いつつ、次回に続きます。 ■移動予算5万円(日本から往復のフライト+宿代) 飛行機代(中国東方航空:中部国際空港上海浦東空港ドバイ国際空港):2万1320円 残金:2万8680円 ※そのほか滞在費など(予算に含めず) ペットボトルのお茶:150円 合計150円 この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama) 世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。 「旅人ITライターさとる」(IT系メイン) 「さとる・たべる・あそぶ」(旅行・エンタメ系メイン) 文● 中山智 編集●こーのス/ASCII