討論会惨敗のバイデン米大統領のささやかれる「代替候補」、トランプ氏を圧倒しうる著名人とは 「もしトラ」恐れる民主党で議論巻き起こる
▽トランプ氏を圧倒の著名人とは… しかし、ロイター通信とイプソスが7月1~2日に有権者に対してトランプ氏と対決した場合にどちらかを選ぶかを尋ねた世論調査ではハリス氏、ニューサム氏、ウィットマー氏、ビシア氏、プリツカー氏のいずれもトランプ氏を下回る支持しか得られなかった。 これに対して大統領選候補になった場合には50%が支持すると回答し、トランプ氏の39%を圧倒した著名人がいるのが目を引く。バラク・オバマ元大統領夫人で、60歳のミシェル・オバマ氏だ。 ▽事務所は「立候補はしない」と明言 苦学をしながら弁護士となり、黒人初のファーストレディーとなったミシェル氏は2018年出版の自伝がベストセラーになるなど「バラク氏をしのぐ人気がある」との呼び声も。会ったことがある東部コネティカット州在住の黒人女性は「言葉に説得力があり、とても魅力的な人だった」と振り返る。 ミシェル氏の事務所は「ミシェル氏は大統領選に立候補はしない」と明言し、バイデン氏の再選に向けた選挙戦を「支援する」と強調している。
だが、前提となるバイデン氏が大統領選から撤退し、「もしトラ」を食い止める切り札として待望論が広がった場合には翻意の可能性も残されているのかどうか。首都ワシントンのホワイトハウスの次の〝主〟が誰になるのか、アメリカのみならず同盟国の日本を含めた世界中がかたずをのんで行方を見守っている。