討論会惨敗のバイデン米大統領のささやかれる「代替候補」、トランプ氏を圧倒しうる著名人とは 「もしトラ」恐れる民主党で議論巻き起こる
ただ、ニューサム氏はこれまでに、バイデン氏が再選を目指す場合には立候補する意向はないとの姿勢を鮮明にしてきた。討論会後も「一つのパフォーマンスで背を向けることはない」とバイデン氏を擁護し続けている。 そんなニューサム氏には「(大統領)在任中にあらゆる主要な問題でしくじってきた」とこき下ろすトランプ氏の一族との〝因縁〟がある。2006年に離婚した元検察官のキンバリー・ギルフォイルさんは、トランプ氏の長男と20年に婚約している。 ▽拉致被害未遂にひるまなかった女性知事も ポリティコが2028年大統領選にふさわしい民主党候補を同党支持者に尋ねた質問で、5%を獲得して4位だったのは中西部ミシガン州の52歳の女性知事、グレッチェン・ウィットマー氏だ。2019年に知事となったウィットマー氏も確固たる信念を持って州政を担っているとの評価を受けており、バイデン氏が撤退した場合の代替候補になるとささやかれている。
新型コロナウイルス感染者が急拡大したため感染拡大防止のために厳格な外出制限を実施したウィットマー氏に反発し、別荘から拉致しようとしたとして民兵組織メンバーら十数人が訴追されたことは社会を震撼させた。 ウィットマー氏はひるむことなく2022年の知事選に挑み、共和党の女性候補に大差を付けて再選された。銃犯罪の抑止に向けて銃規制を強化する州法案を成立に導いた。 ▽大手ホテル創業家の知事に期待も 他には南部ケンタッキー州のアンディ・ビシア知事や、トランプ氏を舌鋒鋭く批判している中西部イリノイ州のジェイ・プリツカー知事に期待する声もある。 46歳のビシア氏は、スティーブン・ビシア元ケンタッキー州知事を父に持つ。司法長官を経て2019年に42歳の若さで知事に就き、23年の知事選で再選された。 プリツカー氏は大手ホテルチェーン、ハイアットホテルズアンドリゾーツの創業家の59歳。短文投稿サイトでトランプ氏のことを「(ウクライナに侵攻したロシア大統領の)ウラジーミル・プーチン氏の友人というだけではない。プーチン氏になりたいのだ」と指摘し、トランプ氏が大統領に返り咲けば独裁的な政権運営をすると警鐘を鳴らす。