大阪府・吉村知事が定例会見6月23日(全文1)昨年も夏休みに入ると大きな波が
デルタ株陽性者数は確実に増えつつある
これが変異株、デルタ株の陽性者数、陽性率ですけれども、4週間前は2%でしたが、その翌週は3.9%、そして7%、そして今は6%。件数が少ないので、陽性者の数も少ないのと、やっぱり件数が少ないというのもあって、これが統計学的に有意かどうかはちょっと分からないんですが、なので7%から6%に下がっています。ただ、傾向としていえることはやはり数は少ない、絶対数は少ないものの、数としては確実に増えつつあるということです。また感染力の強い株については既存の株と置き換わるということです。 世界を見ても、イギリスでもイギリス型の変異株からインド型の変異株に置き換わりが今、急速に進んでいると。おそらくこれは日本においてもインド株への置き換わりは起きるということになると思います。問題はそのスピード、速度を急加速させないということが重要だと思いますので、われわれとしてもスクリーニング検査をしっかりやっていきたいと思いますが、この率というのは今後増えてくるというふうに思います。ですのでやはり、大きなリバウンドを起こさないという意味での感染対策の徹底をお願いします。次、お願いします。 もう1つのリバウンドが起きる可能性があるということの要素の1つでもありますが、やはりこれは人流です。結局ウイルスというのは人と人とを介してしか増えることはできません。何か、今回のコロナウイルスは蚊が媒介するわけでもハエが媒介するわけでもなくて、結局は人間を通じて広がっていくということです。どんどん空気感染をするというものでもなくて、エアロゾル感染はありますけれども、やはり人の行動、接触によって増えていくというのが今回のコロナウイルスの特徴でもあります。
感染リスクが高まっている状況
だから緊急事態宣言をしたとき、人流が大きく減りました。これは人流のグラフです。人流が大きく減ると、それに合わせてやっぱり感染者も大きく減ると。感染推定日ベースで見ても、やはり人出が大きく減ったときに感染者が大きく減っていくと。それはかなり相関関係にあるというのがもう明らかです。 これを見ますと、3月に感染が爆発した時期、3月末までの時期ですけども、ここを100%の人出と評価したときに、まん延防止期間はだいたい85%ぐらい。黒が平均です。赤は昼3時、ブルーが夜の9時です。平均してもだいたい15%ぐらいの減少でしたが、緊急事態宣言に入ってからは約半分減少するということになりました。夜間、夜においては60%減少、かなり多くの人出が減少しています。 ただ、これが緊急事態宣言が延長になったところ、6月1日辺りぐらいから徐々に増え始めています。再延長が決まってからは明らかに人の、これも今回の緊急事態宣言、こういう数字でしたが、再延長が決まって、ぐっと増えています。昼間の人口もぐっと増えているという状況で、だいたい75%ぐらいですから、20ポイントぐらい再延長のときに増えたと。 このときには、大型の商業施設とかイベント等を含めて、平日も含めて全部休業要請をお願いしたわけですが、ここで土日だけに変更しました。そして、ここからです。6月21日以降は、まん延防止措置に移行になりました。大型の商業施設であったり、イベントであったりということについての休業要請は、もう全て終了といたしました。お酒についても一定の、かなり大阪は厳しい条件ですけど、その中でお酒の提供も認めるという中で、人出について、まだ数字があまりないんですけれども、この1日、2日見ても明らかに増えると。今後もおそらく増える傾向になると思います。ですので、そうなってくると非常に感染リスクが高まる。 感染リスクが高まっている状況なんだということをぜひ府民の皆さんにはご理解をお願いしたい。だからこそお1人お1人の感染対策をぜひ徹底して取っていただきたいと思います。次、お願いします。これは難波です。だいたい同じ傾向です。 府民の皆さまにお願いです。まん延防止措置にぜひご協力をお願いいたします。期間は6月21日から来月の11日までです。区域は10町村を除く大阪33市全ての市になります。不要不急の外出の自粛をお願いいたします。また、外出されることもあるかとは思いますが、そのときの感染対策の意識ですね。徹底的な感染対策を、ぜひよろしくお願いをいたします。次です。2つ目です。