「節電より熱中症対策の優先を」大阪・吉村知事会見6月29日(全文1)
搬送事例の半数以上は高齢者
それから特に小さなお子さんなんかは熱の発散のあれがうまく、十分まだ発達していないというところもありますので、小さなお子さんも気を付けていただけたらと思います。つまり搬送事例の半数以上は高齢者だということです。 そしてまた、高齢者の方は体内の水分が不足しがちですから、喉が渇いてなくても小まめな水分・塩分補給をお願いいたします。また、お子さんは体温の調節能力が未発達の場合もありますので、ぜひ水分の補給であったり、あるいは服の選択について、周囲の方がぜひ気配りをしていただけたらと思います。そして室内での熱中症での死亡事例の7割以上がエアコンを使っていなかったという場合になっています。ですので室内でエアコンを使わずに熱中症で運ばれた方で死亡事例、室内での死亡事例の7割はエアコンを使っていなかったという事例です。ですので積極的なエアコンの活用をお願いいたします。 平成30年のデータですけども、全国で1581名の方が熱中症でお亡くなりになっています。大阪府内では202名の方がお亡くなりになっています。熱中症は死に至る、気を付けなければならないものです。とりわけ高齢者の方、室内で、気が付いたらもう救急搬送されるという場合もありますので、ぜひ水分、小まめな水分補給、塩分補給、そして積極的なエアコンの活用をお願いいたします。とりわけ高齢者の方、暑さを感知するというか、そこが十分じゃないような、自分は暑いと思ってないけれども熱中症の症状があるということもやっぱり出やすいともいわれていますので、ぜひ、今年すごく暑い夏になると思います。また一方で、国から節電要請も出されます。
着用が不要な場合にはマスクを外して
ですので大阪府も節電要請をするということになります。そういったときに、じゃあ節電だったらエアコン消そうかということになりがちなんですけども、節電よりも熱中症のほうを、対策を優先してください。 熱中症の搬送事例はこのように、全体で見ても住居が33.8%、道路が26.9%、これは全体の数字ですが、熱中症の半数以上、高齢者の方は半数以上が自宅です。そして熱中症によってお亡くなりになった方の9割が高齢者の方です。ですので、ぜひ、とりわけ高齢者の方、気を付けていただきたい。自分は暑く感じないから大丈夫だと思っていても、実はすごく熱中症のリスクにさらされている場合がありますので、エアコンの有効な活用をお願いします。救急搬送が必要なケースですけど、呼び掛けに応じない、意識障害がある、あるいは水を自分で飲めないとか、そういった場合にはもうためらわずに救急車を呼んでいただけたらと思います。 屋外でのマスク着用に関してです。マスクの着用で皮膚から熱が逃げにくくなったり、あるいは気付かないうちに脱水症状になる等、体温の調整がしづらくなる。これは熱中症のリスクにもつながってきます。ですので、これ、感染対策のマスクというのも当然あるんですが、熱中症を防ぐために、着用が必要じゃない場合にはマスクを外していただけたらと思います。とりわけ屋外でマスクを外すことが推奨される事例としまして、屋外でもう人との距離が十分取れるとき。そういったときはマスクを外していただけたらと思います。また、人とすれ違うことがあっても会話がほとんど起こらない場合とか、状況をその時点で判断する必要はあるとは思いますけれども、感染リスクが低いというような場合は、これはもう熱中症対策としてマスクを外していただきたいと思います。 あと学校です。学校については、これはもう通達も出しておりますけれども、体育の授業は、もうこれ完全に運動をしますので、体育の授業やったり運動部の活動、あるいは体育祭とか登下校時等においてはマスクを外すように指導をお願いいたします。実際に指導をしています。マスク着用時の注意点ですけども、マスク着用してる場合でも、そういった場合は小まめな水分補給をお願いします。また、激しい運動とか強い負荷の作業はできるだけ避けていただけたらと思います。