大阪府・吉村知事が定例会見5月14日(全文3)上がったり下がったりを覚悟
大阪府の吉村洋文知事は14日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事「感染拡大防止と社会経済活動の両立を」(2020年5月14日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事「感染拡大防止と社会経済活動の両立を」 ◇ ◇
3指標の推移をどう受け止める?
産経新聞:すいません、もう1問伺いたいんですけれども、大阪モデルの3指標の関係なんですけれども、きのうまでの推移を見て、振り返られて、例えば基準クリアがちょっと難しいなと考えていたものですとか、あるいは全体を振り返ってかなり下回っていたなとか、受け止めをお願いしたいんですけれども。 吉村:陽性者、とりわけ感染源不明の陽性者数っていうのが、僕はもうちょっと多いかなと思ってましたが、これが非常に低位で推移してるなという印象です。きのうも12名出ましたが、そのうち感染源不明は2名でした。12名の内訳を見たら、大阪では院内感染が発生してますんで、その院内感染の起きた方であったり、その濃厚接触者の方、それから院内感染が起きて感染した人の家族とか、いわゆる尻尾を追える範囲の感染者が大多数です。これは市中感染とは違うので僕はそれほど脅威には、院内感染は抑えなきゃ駄目だけど、市中感染という意味では脅威にはあんまり感じてません。脅威に感じるのはやっぱり感染源不明の方が増えてくると、多いということです。これがきのうも2名ということでした。一時期70名に達しましたから、1日でね。そういった意味では、ここは非常に抑えれてるなという印象です。
確実に市中感染は下がっている
もう1つは陽性率です。陽性率ももう少し高いかなというふうに想定してましたが、今2%台で、だから検査数が毎日、もう僕も、毎朝検査数の報告を受けて、そして夕方に陽性者数の内訳の報告を受けるというのが日頃の日常業務になってます。かつては検査数が、例えば100件とかそんなんが多かったわけですけど、いまだに、今、これだけ感染者が減ってきても検査数は400件とか500件とか、そんな検査数の、毎朝報告を受けてるので、もうそういった意味では、検査に対して、普通に考えたらもっと感染者がいるだろうと思いながらも、ただ、現実にはそういった、例えば感染源不明2名ということで、陽性者率も非常に下がってきてると。確実に市中における感染っていうのは下がってると思います。 ただ、これはやはりこの緊急事態宣言において皆さんにご協力をいただいた結果、成果だと思います。社会経済活動をやると、あるいは徐々に解除するっていうことになると、人と人との接触は増えますから、どんだけ頑張っても。これは減らしていかなきゃいけないんですよ。でもそれはやっぱり増えちゃうから、ウイルスは広がる可能性は高くなります。なので、そういった意味ではゼロリスクを目指すんだったら、今の低い数値をずっと目指し続けるんだったら自粛生活を全員でずっとやり続けるっていうのが一番、それだったらできると思います。ただ、そうするともう1個の事業、事業というか社会経済が完全に死んじゃうので。そういった意味では、今後増えてくる可能性もあるだろうと思います。じゃあ増えてきたときに、それがリスクの範囲なのかどうか、これがまさにウイルスと共存するということだろうと思います。 なので、今後おそらくこれは増えますよ。増えると思います。そのときに、あのとき解除したからじゃないかとか、わーわー、これは批判を受ける。これはたぶん僕が批判を受けることになると思いますが、ただ、やはりゼロリスクを求めない以上、なんとか共存する道を、大阪モデルを中心に図っていきたい。それが、これはどうも危険値になりそうだとなれば、もう一度、再要請、いろんな休業の再要請等を行う。その数値も定めましたんで、しっかりモニタリングをしながら、なんとかウイルスと共存する道を歩み、そして、その間にワクチン、有効な治療薬、これができればコロナはコントロール下に置けるんじゃないかなと思います。コロナをコントロール下に置くまでは、ちょっと上がったり下がったりの波をもう覚悟しなきゃいけない。これが、われわれが今受け入れざるを得ない事実だと思ってます。 産経新聞:ありがとうございます。 司会:次のご質問をお願いします。