90歳を過ぎて水泳の日本記録を出しまくる柿﨑芳曻さん

　奈良県桜井市に住む柿﨑芳曻（よしのり）さん（99）。実は知る人ぞ知るスーパーおじいちゃんです。90代の部で日本新記録を25メートル自由形で1回、25メートル背泳ぎでは4回も更新。 さらに、今年1月には100～104歳の部の25メートル自由形で日本新となる25秒72を記録（これまで記録なし）。 また25メートル背泳ぎでは27秒54で日本新を大幅に更新しました（これまでは1分22秒56）。 【驚き】自炊・掃除・洗濯はお手の物...99歳のスーパーおじいちゃん　泳いだら日本記録を連発【newsおかえり特集】

泳ぎつづける事が強さの秘訣

（柿﨑さん） 「クロールは手ですな。手を伸ばしてびゃっと前へ、それに気を付けて泳いでいます」 　柿﨑さんは1日1000メートル、週5日泳ぐことを日課としています。

スポーツクラブの支配人も舌を巻く

　長年、見続けてきたソニアスポーツクラブの中井和人支配人は・・・ （中井支配人）「定期的に運動されるっていうのが、いちばん大事だと思うんですよ。あのご年齢でそれだけ体を動かすっていうこと、できることをずっとコツコツされるっていうところですよね」 　寒い日も暑い日も無理をせずに泳ぎ続ける。それが強さの秘訣と言えそうです。 　スポーツクラブの仲間たちは「柿﨑さんは皆さんの憧れの的、皆さんがあんな風に年を重ねていきたいなと目標にしてます」と笑顔で話します。 スポーツクラブで柿﨑さんは仲間たちから声をかけられハイタッチをしたりしてアイドル的な存在になっていました。

中学で水泳部に入るも戦争で続けられず…

　阪神甲子園球場が完成した大正時代の1924年に生まれた柿﨑さん。水泳との出会いは中学1年生の時で奈良県の強豪・五條中学（当時）の水泳部に入部。しかし、太平洋戦争が近くなると軍の手伝いのため、数年で部活は続けられなくなりました。 　戦後は繊維関係の仕事に就き、結婚。2人の子どもに恵まれます。そこから大きく時は流れ、柿﨑さんが水泳を再び始めたのはなんと、退職後の75歳ごろ。 （柿﨑さん）「同じマンションに水泳行ってる人が2人おって。えらい肥えてきたのうって、太ってきたんやないかって、言われたんでね。そんやったら泳ぎにいくわーって」