「党の基礎体力をつくるための戦」大阪・松井市長会見8月4日(全文3完)
もう何回も政局争いをやってきた
だって初めに、僕らが6人のあと、そのあと27人になるのも、今度は自民党から人を引き抜いていくわけだから。で、27人になっても、府議会の中では第一会派だけども、過半数にはまったく届かない。27人ですから。だからやっぱり府議会の権力闘争、政局の中でも、これも絶えずやっぱり劣勢でした。だから橋下さんが知事時代、僕が維新の幹事長時代、議案で何回も否決されてきましたよ、1年間。今できてるけども、がんセンターとか重粒子線センターとか、あれも一度否決されたんだよ、あれ。それを1年後の統一地方選挙で、われわれ過半数を取って、それを可決、成立させていくわけで。それ、もう何回もそういう政局争いをやりました。だからそんな中で、決まれば1つにまとまって、やっぱり組織として活動していくっていうことだけは、これはもう徹底してこの間、僕は言い続けてきたことですから、そこはみんな身に染みて分かってるんじゃないかなと思いますけどね。 特別党員は本当に1人1人が、今の党、最初6人でスタートしたときとは大きく違いますから。今は国会議員が62名、地方議会は300名近い特別党員と2万人の党員がいる、そういう政党なんだから。この間の参議院でも、比例票では野党第1党の得票を得た、そういう政党なんだから、この政党を運営するのは、どういう資質が要るのかなっていうことは、それ、議員のほうがよく分かってると思いますんでね。
東徹が好きか嫌いかといえば、好きだから
僕は東徹が好きとか嫌いとかいえば、好きだから。彼が、本当に古いお付き合い。馬場議員もそうだけど。どちらも、東徹さんは僕と府議会同期だし、馬場議員とは自民党青年局で一緒に幹部としてやってたわけだし。だからもう好き嫌いじゃなく、やっぱり責任というものがすごく、6人でスタートしたときから比べると、今の地方議員、特別党員の責任っちゅうのは非常に大きくなってるから。そういうのをしっかり考えて判断すべきやと思います。だからそういう判断をする中で、誰がふさわしいかが選ばれると、僕はそう思ってます。 日本経済新聞:代表、一番最初に候補を、支持する人を表明するというふうにおっしゃったときは、聞かれたら答えるというスタンスだったと思うんですけど、日に日にトーンというか、積極的な印象を受けるんですけども、そうなった理由とかがもしあればお願いします。 松井:それはもう、これは何度も言うように、党内、維新の会が強くなるための糧ですから。そういう政局を乗り越えて、自民党見てたらもうよく分かるように、日本の政党の中で自民党だけですよ、党内政局をずっとやりながら、名前も変えずに、そのほとんどを、与党として政権を担ってると。自民党と、共産党は党内政局はやらない、もう完全トップダウンの政党と。この2つぐらいしか。あ、公明党もある意味、トップダウンの政党ですから、支持母体の。 だからそういう中で、独裁的な政党ではない、あくまでも民主的手続きを経て組織のトップと執行部をつくっていく政党であれば、まさに党内でそういう切磋琢磨、いい言葉で言うと切磋琢磨で、ちょっと悪い言葉で言うと党内政局。戦。党内戦。これを真剣にやって、それで決まれば一枚岩になっていくと。これは自民党を見てれば、そちらのほうが、やっぱり僕は政党として基礎体力、胆力が付くと思ってますから。だから、もう誰が立候補する、いよいよ選挙が始まるとなれば、やはり自らははっきりと立場を明確にして、党内でのそういう、党の基礎体力をつくるための戦にはやっぱりコミットしなければならないと思うところです。 日本経済新聞:ありがとうございます。