大阪市・若年層ワクチン接種促進 集団接種会場に3回目専用の接種枠設置へ
大阪市・若年層ワクチン接種促進 集団接種会場に3回目専用の接種枠設置へ
大阪市の松井一郎市長は4日午後、大阪市役所で定例会見を開き、8月を若年層の3回目接種促進に向けた強化月間とし、10日から予約方法などの情報が記載された勧奨ハガキを3回目の接種が済んでいない市内の約31万人を対象に送付すると発表した。 【動画】大阪市の松井一郎市長が定例会見(2022年8月4日)
会見によると、大阪市内では若年層の新型コロナウイルス感染が急増する中、その世代のワクチン接種率がほかの年代と比べて特に低いことから、若年層の接種促進に向けた強化月間に取り組んでいくという。 市では接種の機会を確保するため、すべての集団接種会場において3回目専用の接種枠を設置。予約は4日午後5時から、接種は8日から開始するとしている。
また、ファイザーやモデルナによるアレルギー反応を心配している人もワクチンを接種できるよう、ノババックスワクチンを扱う医療機関を確保、広く周知するとしている。 このほか、早朝や夜間の時間帯や休日に実施している医療機関をホームページで周知。若年層の接種促進をはかり、松井市長は「国や民間団体と連携し、若年層への啓発を8月に集中的に行います」と話している。
会見で報道陣からは「今回の取り組みについて、若年層の接種への期待感は」という質問があった。 それに対し、松井市長は「現在の感染拡大の状況をみても若年層の方が感染されている、非常に増えている状況であります。接種を控えられているような状況ですが感染率の高いウイルスなので、結果として高齢者に感染することで重症になる方、やっぱり命の危機にさらされる方もいらっしゃいます。ぜひとも若い方の接種率をあげることで社会全体でワクチンに対しての脅威を、このリスクを抑えていきたい」と答えた。
また、別の報道陣からは「陽性率は大阪府内全体ですと50%台のところで少し横ばいにきてるのかなと思いますが、感染のピークは現時点でどのようにみているか」という質問があった。 松井市長はそれに対し「それはやっぱり専門科の皆さんに判断いただかなければならないと思いますけども、結果として今、前週対比の感染者数は、少し感染率が低下をしている状況だと思います」と述べた。 そして「3週ほど前ですと前週対比で1.5倍から2倍っていうのもありましたけど、今は1倍弱ですから。前週対比の感染者数という意味で言うと少し低下をしているっていう状況ですけれども、これがピークなのかどうかっていうのはやっぱり専門科の皆さんに判断いただきたいと思います」とも述べていた。