アート好きが熱狂する美術館「M+」のキュレーターが厳選! 香港で行くべきスポット10
香港随一の繁華街、コーズウェイベイの高層ビル最上階に、2022年に誕生したアートギャラリー「PHD Group(ピーエイチディー・グループ)」。オーナーは、元アート雑誌編集長のアートライターと有名ギャラリストのカップルで、オーナーの家族がかつて所有していたプライベートクラブの跡地である約280平米の空間を生かして、香港を中心にした台湾、日本などのアジアアーティストも含むラインナップにより、絵画、インスタレーション、動画、パフォーマンスなどの幅広いジャンルにわたる展示を行っている。入場は予約制なので、ウェブサイトのフォーム、電話、メールなどで必ず連絡を。 <写真>香港出身の現代アーティスト、チャン・ティンによる個展『Dreamskin』展示風景。 PHD group(ピーエイチディー・グループ)
The SHOPHOUSE(ザ・ショップハウス)/大坑(タイハン)
「オーナーのアレックス・チャンは香港きってのおしゃれ審美眼の持ち主。この周辺オールド・タイハンはおしゃれなバー、カフェ、ドーナツ屋さんなど散策に楽しいエリアです」(横山さん) 情緒あふれるレトロな街並みに、飾り気のない老舗とスタイリッシュなカフェなどの路面店が混在して醸し出す唯一無二な雰囲気にひかれて、感度の高い若者が集うのがタイハンエリア。その一角にある、英国領時代であった1930年代に建てられた5階建て歴史建築に一目ぼれしたオーナーが、一棟丸ごとを生かして2020年にオープンさせたアートスペースが「The SHOPHOUSE(ザ・ショップハウス)」。
「日常の中のアート」というテーマを掲げて、本格的なギャラリースペースでの絵画や写真などの展示に加えて、オーナー率いるキュレーションチームによって厳選されたオブジェ、生活雑貨、食器や家具、Tシャツなどの日常的なアイテムもここではアートとして扱われて、展示販売されている。 <写真>中国人アーティスト、チャン・ジーによる個展『Daikini』展示風景。