「15万を工面するためでした」 闇バイト応募で後悔、30代シングルマザーが呼びかける重み「みなさん、今ならまだ戻れます」
●十数万円欲しさに家族を危険に晒し、消えない恐怖を植え付けられた
全国各地から中身が空っぽの郵便物が届き、スマホには「ポスターばらまくから覚悟しとけ」と女性を名指しするメッセージが送られたという。 名前、顔写真、連絡先は筒抜け――。身の危険を感じた女性は警察や弁護士からアドバイスを受け、自宅に防犯カメラやインターホンを取り付けた。 女性は愚かだったと振り返る。 「15万円のため、すがりつくように安易に1枚の写真を送ってしまいました。家庭を脅かすことをしてしまったと泣き崩れました。わずかな報酬で深みに落とされ、いずれ刑務所か病院に行き着くこともあるとは思ってもいませんでした。 闇バイトの内容をこなせていないので、罪には問われなかったものの、生涯消えないことをしてしまった気がしてなりません」 そんな女性に対して、警察や弁護士はアドバイスを送って支えてくれただけでなく、「安易な考え」「危険を顧みない行動」と優しく叱ってくれたという。 女性は弁護士ドットコムニュースの取材を通じて、闇バイトに加担しそうになっている人に呼びかけた。 「恥を忍んで正直に書いた文章です。 もし目先や将来不安…どうにもならずに闇バイトに加わろうとしている方。すでに加わっているから今さらもう…と内心思っている方がたくさんいると思うんです。 どうか、家族がいるなら打ち明けて下さい。一人きりでも、警察署の相談ダイヤルは安心して話せる場所です。どうか今すぐ連絡して、闇バイトから離れて明るい道を歩けるようになれるかを親身に寄り添い助けてくれます。 時には罰をうけ反省をする必要も当然あると思います。でも、今ならまだそこで間に合うかもしれません。とにかく警察の相談ダイヤルに連絡してほしいです。そうすれば、今抱えている感情などが必ず晴れます。 安易に高収入を得てしまいたくなったときには、ご家族に話しにくければ…地域のさまざまな相談内容を聞いて手助けしてくれる客観的な公的機関がウェブの広報などに掲載されていますからまずそこへどうか相談して下さい 闇バイトを検索する前に、そちらを検索することがなにより問題の解決に必ず繋がりますから」